
『ショーシャンクの空に』
今回レポートをするのは…
※2020年6月より当面の間、おすすめ映画ブルーレイソフトのレビューとなります。
編集部員R(女性)
紅葉シーズンとなりましたね。人混みは避けながら、少し足を延ばして紅葉散策をしてみたいなと思っています。もちろん、秋の味覚でお腹を満たしつつ、です!
編集部員M(女性)
だんだんと街がきらびやかに賑わう大好きな季節が近づいてきました。ワクワクした感覚になるのは、映画館に行って、作品を観る前の感覚に似ているかもしれません。
M今回のレポートは、1994年に公開された『ショーシャンクの空に』です。
R名匠フランク・ダラボンの長編監督デビュー作で、94年度のアカデミー賞作品賞を含む7部門にノミネートされた作品です。映画ファンに、長年愛されている名作ですよね。
M原作はスティーブン・キングの中編「刑務所のリタ・ヘイワース」。主演は名優モーガン・フリーマンとティム・ロビンスが努めます。映画のタイトルだけは知っていましたが今まで観たことがなかったので、とても楽しみです。
では早速あらすじをご紹介しましょう。
ショーシャンク刑務所に、若き銀行の副頭取だったアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)が、妻と間男を殺害した罪で入所してきた。最初は刑務所のしきたりにも逆らい孤立していたアンディだったが、刑務所内の古株で“調達係”のレッド(モーガン・フリーマン)は彼に他の受刑者達とは違う何かを感じていた。そんなアンディが入所した2年後のある時、アンディは監視役のハドレー主任(クランシー・ブラウン)が抱えていた遺産相続問題を解決する事の報酬として、受刑者仲間たちへのビールを獲得する。この一件を機に、アンディは刑務所職員からも受刑者仲間からも、一目置かれる存在になっていく。

M名作とは聞いていましたが、まさに、じわじわと心に響きました。Rさんはいかがでしたか?
R実は、学生時代に一度DVDで観たことがありました。でも当時はいまいち登場人物の心の変化が読み取れずひと苦労…。社会人になった今、久しぶりに観て自分が何を感じるのかとても興味がありましたが、やはり、“ザ・名作”だなと。今回は登場人物それぞれの感情を理解しながら観ることができ、月並みですがとても感動しました。
M大人になったということでしょうか(笑)
この映画は、ナレーションをモーガン・フリーマンが担当しているのですが、なんとも落ち着いた声と存在感で語られるストーリーがとても心地よく感じました。それと、実はこの映画、彼の実の息子さんが出演していたらしいです。どのシーンに出ていたと思いますか?
Rえ、そうなんですか?まったく見当も付きません。さては大勢の囚人の中にいたとか?
Mはい、半分は当たっています!なんとあの囚人たちの中にいたそうなんです。それと、レッド(モーガン・フリーマン)が逮捕された若かりし頃の写真の人物も、実は息子さんだったのだとか。最初は知らずに観ていたので、もう一度観返しました。これこそ、ブルーレイディスクやDVDならではの利点ですね(笑)
Rこの作品は1994年に公開されましたが、公開当時はそれほど評価されなかったのだとか。しかしその後、レンタルビデオのランキングでトップになるなど人気を博し、今現在は、名作として語り継がれている作品なんです。
Mそうだったんですね。映画特有の派手な演出などはありませんが、登場人物の内面が丁寧に描かれていたり、ストーリーの興味深さなど、人気があるのも納得ですね。
Rはい。ストーリーの序盤では、新入りの主人公アンディが「刑務所」という本当に限られた狭い世界での理不尽なルールに抵抗しつつ、いかにして自分自身を失わずに生き抜いていくのかが描かれていますが、時に悲しい気持ちになりながら観ていました。しかし、刑務所=誰にとっても生きづらい場所、とも言い切れないのがこの映画の考えさせられるポイントのひとつですね。
Mそうですね。どんな場所であれ何十年も生活をしていれば、そこで築いた人間関係に心地よさを感じたり、外の世界に対して、恐怖や孤独を感じるのは、わからなくもないですよね。
Rそうなんです。他にも映画の中では、考えさせられる名言がいくつもありました。中でも私は、「必死に生きるか、必死に死ぬか」という言葉が心に刺さりました。自由がない刑務所の中で、希望を見出していくことは簡単ではないけれど、人の心というのは誰も奪う事ができない。心の豊かさや希望を持つことが、生きていく上でいかに大切なことだったのか。わたし自身も心豊かに希望を持ち続けていきたいと思いましたね。
Mもう今から20年以上前の作品ですが、今の時代を生きる私たちにも必要なことが多く描かれているなと感じました。
Rそうですね。舞台が刑務所ということもあり、暗いストーリーと思われがちですが、いろんな希望が詰まっている作品です。それに、あまり詳しくは言えませんが、後半に待ち受ける出来事には、最近何かと話題となった、倍返しに近いものもあるのではないでしょうか(笑)なるほど!と感嘆してしまいました。
M本当ですね!(笑)とにかくアンディはとても賢くて、寡黙だけれど内に秘めているものは誰よりも熱い。そんな彼が巻き起こす奇跡や、レッドとの愛のある友情にもぜひ注目していただきたいです。
Rブルーレイの特典映像では、出演者や監督のインタビューの他に、ドキュメンタリーなど作品の裏側も垣間見ることができます。
M繰り返し何度でも観たくなる作品です。みなさんもぜひご覧になってみてください!
次回もお楽しみに!
2020.11.13


