少しづつ寒くなり始めるこの季節。
ほっとしたいとき、温かい紅茶を飲まれる方も多いのではないでしょうか。
紅茶の放つ香りが疲れた体を癒してくれる。
そもそも、紅茶がヨーロッパに入ってきたときは、病気を癒す薬。万病に効く東洋の神秘薬とまで言われていたそう。
秋の夜長、おいしい紅茶を飲みながら、心も体も癒されてみませんか?
紅茶をおいしく入れる方法「ゴールデン・ルール」をご存じですか?
ポイントは5つ。この5つに気をつけるだけでいつもの紅茶がもっとおいしくなりますよ。
古くなった茶葉を使うと紅茶の色が黒ずんでしまったり、香りが落ちてしまうので新鮮な茶葉を使いましょう。
おいしい紅茶を入れるときに大切な「温度」。
沸騰させたお湯を、冷たいポットやカップに注いでしまうと温度が下がってしまいます。たいして変わらないと思われるかもしれませんが、このひと手間で、グンと美味しさが変わってきますよ。
茶葉の量はリーフグレード(茶葉の大きさ)によって変わります。
OPタイプはティースプーン大盛り1杯。BOPタイプは中盛り1杯。BOPFタイプは小盛り1杯。CTCタイプは中盛り1杯が目安です。
- OP(オレンジ・ペコー):
- 葉の長さが1cm前後ある、細長い大型のリーフティーのこと。
- BOP(ブロークン・オレンジ・ペコー):
- OPより小型のリーフ。芯芽を多く含んでいる
- BOPF(ブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス):
- BOPをさらにふるいにかけたもので小さく、ティーパックなどによく使われる。
- CTC(シーティーシー):
- リーフグレードではなく、製法のひとつ。機械を使って細かく丸めたもの。
おいしい紅茶を入れる秘訣は『水質』と『温度』。
一番おいしい紅茶を入れるのに最適なお水はなんと「水道水」だそうです。
日本の水道水は紅茶の成分がバランスよく溶けだすのに適した硬度をもつ軟水。
また、水道水には空気がたっぷりと含まれています。
空気が抜けているとエグみが出やすくなるので紅茶作りにペットボトルのお水は向いていません。
水から強火で沸かし、大きな泡がはじけ出したら丁度いい温度になった証拠です。
このとき温度は大体100℃。抽出中に80℃を下らないようにするのがポイントです。
80℃を下ってしまうと、紅茶のもつ渋みがでやすくなってしまいます。
ちなみにお湯の量は150CCが1カップの目安です。
ポットに蓋をして、タイマーをセット。蒸らす時間もリーフグレードによって変わります。
OPタイプは3~5分。BOPタイプは2~3分。BOPFタイプは2分前後。
CTCタイプは1~3分。
蒸らすときにティーコージーを使うといいですよ。
紅茶を注ぐ際の最後の一滴は、ゴールデン・ドロップと呼ばれています。
最後の一滴まで丁寧にいれてあげる気持ちが、より一層紅茶を美味しくしてくれるのかもしれませんね。
11月1日は、紅茶の日。
日本人が初めてロシアの女帝・エカテリーナ2世のお茶会に招かれ、
本格的な紅茶を飲んだことから、日本紅茶協会により「紅茶の日」と定められました。
たまには、ゆっくり紅茶を味わってみてくださいね。