お金の使い方を振り返ることなく、お金を引き出したり、クレジットカードを使っていると、お金は思うように貯まりません。
貯めたいなら、家計簿をつけるのがおすすめです。
新しい年を迎えるときは、家計簿をスタートするのにもとてもよい時期です。
同じ収入額で同じような家庭環境なのに、たとえば3年間で貯金できた額に2倍も3倍も差が出てくることがあります。
貯金したいのに、貯金がなかなかできないという人は、自分のお金の使い方のクセが、つかめていないことがあります。お金の使い方は人によって随分と違います。クセを知るには、家計簿つけることがとても効果的です。
たとえば、こんなクセのある人はいないでしょうか。
- ・小さい金額の買い物はとにかく節約するのに、カードでの支払いになると1万円単位の買い物でもぱっと買ってしまう。
- ・ランチは400円以下に抑えるのに、スイーツは1,000円単位で買ってしまう。
- ・趣味のことに関してはいわば「聖域」。金額のことは考えたくない、と思ってしまう・・・など。
貯められなかった人は、お金の使い方にクセがあるのがわかってない、わかっていても“仕方ない”と、これまで“ノーチェック”だったのかもしれません。お金を使うのは、毎日のことなので、少しずつでも積もり積もれば、貯金にまわす額にひびいてきす。お金の使い方の長所はのばして、短所は意識して気をつけたいもの。来年は家計簿をつけてお金の使い方のクセを知り、貯められる人に近づいてみませんか。
家計簿をつけると、使ったお金を振り返ることができます。金額や内容だけでなく、買ったときの気分や状況も家計簿を見ると思い出しやすいので、次は気をつけようという気持ちになります。
たとえば、
- ・お腹がすいているときにスーパーに行くと、お菓子やスナックをどかんと買ってしまう。それが、月に5回もある。
- ・毎日、缶コーヒーとお茶のペットボトルを買っているが、5,000円もひと月かかっていたなんて・・・。反省!!
「家計簿」と聞くと、「反省することだらけで、憂鬱になってしまう」という人がいます。
けれども、コツコツと続けていくと、家計簿をつけているほうが安心だと感じるようになる人は多いです。ある意識調査によると、家計簿を長く続けている人は、暮らしに対する満足度が高い傾向があります。お金をどう使っているか把握できており、お金をコントロールしながら使っているという気持ちがあるので、暮らしを肯定する気持ちにつながるようです。
逆に、家計簿をつけていないと、お金が何に消えて行っているのか、自分でもわからないという人が多いです。ラクでいいと思いながら、心の底では見えない家計に漠然とした不安を感じているのです。
家計簿のつけ方は、これでなければダメという方式はありません。ざっくりとつかめばよい人は、月が変わったら、先月1カ月に口座から引き出した現金と口座から自動振替で支払った支出(光熱費や住宅ローンなど)、そして、クレジットカードの利用明細を全部合計してみます。3カ月続けると、1カ月にどれくらいお金を使っているかがつかめます。
通帳記帳をすませ、お給料日前の日付のところにラインを引き、1カ月の収入額と支出額を通帳に書き込むのでもよいのです。
ひと月の支出総額がわかると、では何にいくら使っているのだろうと、気になってくるでしょう。食費や外食費、理美容代、レジャー費や交際費など、自分なりに把握したい費目をつくって、つけていくとより家計が把握できます。
でも、家計簿をつけているという人でも、つけっぱなしになっている人も多いです。できれば集計までしましょう。集計すると、客観的に家計をながめることができます。自分が思っていた以上に使っている費目、収入のわりにふくらんでいる費目などが浮かび上がってきます。それでも、自分や家族に大切なお金の使い方ならOKです。その分、引き締めを頑張れる費目で調整しましょう。
家計簿は、何十年も同じ発行元の家計簿を使い続けている人がいる一方で、年末に新しい家計簿を比較して購入するのが楽しみという人もいます。夫婦で表計算ソフトのファイルを共有し、使ったら記入するのをお約束にしている人もいます。
最近増えているのが、家計簿アプリでつけている人です。
家計簿アプリとは、スマホやPCで記帳し、データはインターネットを通じて保存されます。家計簿アプリは、紙ベースの家計簿にない良さがあります。電車の中や家事の合間にさっとつけられますので、場所と時間を選びません。便利なのが、すぐに集計される点です。1カ月の集計、1年間の集計はつけるたびに更新されていきます。集計するのが面倒で、つけっぱなしの家計簿になっていた人にはおすすめです。
家計簿アプリは、予算の管理も簡単です。費目ごとの予算を設定すれば、今月つかえるお金はあと何円とわかるので、その範囲でおさまるように引き締めようという気持ちになります。家計簿アプリは今の時代ならではの家計簿のつけ方です。毎年家計簿を買っては途中で挫折していた人は、家計簿アプリにトライしてみてはどうでしょうか。
貯められる人になるには、自分にあった家計簿のつけ方を探そう
貯金を増やすには、ダイエットのやり方と同じです。自分の体重や体脂肪率をきちんと知って、食事内容や間食を振り返ることが欠かせません。新しい年の始まりは、これまでのお金とのつきあい方をリセットするいい機会です。家計簿をつけて使ったお金を振り返る良い習慣がつけば、支出のダイエットに効果的です。2018年こそ貯められる人に変わりたい人は、自分にあった家計簿選びやつけ方を探してみてはいかがでしょうか。
2017.12.05