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早くも猛暑が予想されるニッポンの夏。今年もエアコンが大活躍してくれそうです。
でも気になるのは、毎日の電気代。上手に節約しながら、夏を快適に過ごすには──?
そこで今回は、三菱電機 静岡製作所 営業部 RAC企画 福田将久が、
エアコンの上手な使い方について、みなさんからの質問にお答えします。
使わないときは消すのが、節電の基本。でも夏のエアコンに限っていえば、「こまめなオンオフ」がかえって電気代を高くしてしまう場合があります。
その原因となるのが、エアコン稼働時にかかる消費電力。エアコンは、室内温度と設定温度の差が大きいほど、多くの電力を消費します。外気温が高いときなどは、涼しくなったからといってエアコンをすぐ切ってしまうと、室内温度と設定温度の差が生まれやすいため、次回オンのタイミングでまた多くの電力を消費してしまうことになるのです。ですから、お部屋が十分に冷えたときには、こまめなオンオフよりも設定温度を上げるようにしましょう。
また同じ理由から、短時間の外出であれば、エアコンはつけっぱなしの方が消費電力を抑制できる場合があります。三菱ルームエアコン「霧ヶ峰」には、不在省エネや不在停止などをもつ機種もあるので、もし不在が長引いてしまった場合、それらを上手に活用するのがおすすめです。
エアコンは近いところから冷えていきます。また、冷たい空気はお部屋の下の方にたまります。この「冷気ムラ」を解消するのに役立つのが、扇風機またはサーキュレーターとの併用です。
これらを活用する場合、エアコンの風向は、「水平」に設定します。一方、扇風機またはサーキュレーターは、冷気が下から上へと循環するよう天井に向けて回します。こうして空気を攪拌することにより、より早く、遠くまでエアコンの冷気を届けることができ、冷気ムラを解消するために設定温度を必要以上に上げたり下げたりすることなく、快適に省エネできるというわけです。
また、扇風機を同時に使用して人に風をあてると、それだけで涼風感を得られます。涼しくなればエアコンの設定温度を上げることにもつながり、電気代の節約になります。エアコンの設定温度を1℃上げると、約10%の消費電力抑制の効果があるといわれています。
エアコンのフィルターが目詰まりすると風の通りが悪化し、設定温度に到達するまでに時間がかかるようになります。汚れの程度にもよりますが、そのムダは電気代にして約5~15%UPにも!フィルターにゴミがたまらないよう、2週間に1回はお手入れを心がけたいものです。
フィルター掃除機能の付いているエアコンの場合も、キッチンなどの油汚れやたばこのヤニ汚れなどが気になる場合は、外して水洗いするのがおすすめです。フィルターに油が付着してしまうと、吸い込んだホコリも除去し切れず、目詰まりを起こしてしまうからです。
定期的なお手入れを習慣づけることで、夏を快適に過ごせるだけでなく、次のシーズンのエアコン代節約にも貢献できます。
エアコンの室外機は、周りの空気を吸い込み、熱交換した後に空気を排出しています。この吸い込み空気の温度が高いと熱交換効率が下がってしまうため、室外機は日陰に設置することが理想とされています。また、室外機周辺に物が置かれていると風の流れが妨げられ、これも効率低下につながります。
もし直射日光があたる場所に設置されている場合は、室外機カバーなどで日射から守り、室外機周りの吸い込み空気の温度を下げてあげましょう。三菱電機では専用の日除けを用意していますので、そちらも検討してみてください。
冷房の天敵は、窓からの直射日光。これを防ぐだけで、約5%の省エネ効果があるといわれます。そのため、日中の冷房時は「カーテンを閉める」ことが基本となります。ただし、日当たりのいい部屋などでは、カーテンだけだと窓周辺の日射熱が防ぎ切れず、結果、部屋の空気が暖まって室温上昇を招いてしまう場合も。そこでおすすめなのが、カーテンによる「窓の内側での断熱」に加え、すだれなどを使った「窓の外側での断熱」を組み合わせる方法です。両側からの断熱で、直射日光と室内の温度上昇を大きく抑えることができ、より高い冷房効果と省エネ効果が期待できます。
また、帰宅直後など、外の温度よりお部屋の温度が高い場合には、まず換気をしてからエアコンの運転を開始すると、稼働時の消費電力を抑えられ、設定温度に達するまでの時間も短縮できます。
もし稼働後の冷気が物足りない場合は、設定温度を下げる前に、風速や風向を調整してみましょう。風をあてるだけでも十分に清涼感を得られるはずです。
三菱電機では、エアコンにまつわるさまざまなギモンや質問にお答えしています。ぜひこちらのページもご活用ください。
年々猛暑が厳しくなる夏。こまめな水分・塩分の補給を心がけると同時に、エアコンや扇風機を上手に使って、できるだけ心地よく過ごすようにしましょう。エアコンは使い方ひとつでうんと快適にも省エネにもなり、ご自身やご家族の健康をも守ってくれます。もったいないからと躊躇せず、ぜひ積極的なご活用を!
2019.07.04