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- 睡眠の質をぐっと高めるおすすめ入浴法
疲れがたまってよく眠れない。毎朝の寝覚めが悪く、シャッキリしない…。
そのお悩みの原因は、入浴方法にあるのかもしれません。
お風呂はその日の疲れを癒やし、気持ちの良い眠りへと導くためのリラックス空間。
効果的なバスタイムの過ごし方を知ることで、スッキリ快適な毎日を実感してみませんか。
お風呂に入るいちばんの目的は、一日の汚れと疲れをぬぐい去って心身をリラックスさせること。湯ぶねに浸かることで、全身への温熱効果はもちろん、浮力による筋肉や関節への負担軽減、水圧による血流促進などが期待でき、これらの相乗効果で良質な睡眠にもつながります。毎日お風呂に入っているのによく眠れない、という人は入浴方法を見直してみてはどうでしょうか。
睡眠クオリティーを高める入浴の基本は2つ。まずは、「40℃のお湯に15分浸かること」。すると、ヒトの深部体温(体の内部の温度)は約0.5℃上がり、約90分かけて元の体温に戻るといわれています。しかもいったん温まった深部体温はその後もさらに下がり続け、皮膚体温(体の表面の温度)との差が縮まることで入眠しやすくなります。眠くなると、手足が温かくなりますが、これは熱を放散して深部体温を下げているからです。次にこのタイミングを逃さないためにも、「入浴は就寝90分前にすませること」を心がけてみてください。2つの基本を守るだけでも、眠りの質は格段に変わってきます。
お風呂の温度と入る時間に加え、もうひとつ意識したいのが入浴の手順。正しいプロセスを踏むことで、快眠効果もアップします。まずはいきなり湯ぶねに入らず、かけ湯をして体を温めましょう。かけ湯で軽く汚れを落としたら、湯ぶねに腰まで浸かり、ひと呼吸置いてから全身を沈めます。ここで行うのは5分程度のプレ入浴。本番入浴は、いったん湯ぶねを出て洗髪をしてからです。これは洗髪中に体温が下がるのを防ぐため。髪を洗い終わったら、約40℃のお湯で15分ほど、入浴してください。
次に、石けんやボディシャンプーを使って体を洗います。15分お湯に浸かって温まった体は、毛穴も開いて汚れが落ちやすくなっています。汚れや泡をシャワーできれいに洗い流したら、浴室内で体を拭きましょう。ボディクリームを塗るなどのケアも浴室の中で行うと、保湿効果が高まるうえに、体が一気に冷えるのを防げます。同じ理由で、濡れた髪は時間を置かず早めに乾かしておきましょう。そうしてヘアドライやフェイスケア、水分補給などをすませ、90分後にはお布団にIN。これでぐっすり眠れるはずです。
寒い夜はお風呂でぽかぽか温まるのがいちばん! とはいうものの、そのお風呂に行き着くまでが一苦労、というのも冬のやっかいなところです。最大の関門は、暖房の届かない脱衣所と冷え切った浴室。寒くて服を脱ぐのも躊躇してしまいます。そこで、冬のお風呂におすすめの防寒対策をご紹介しましょう。
まずお湯を張る際には、冷めないように湯ぶねにフタをして。お湯が沸いたら(たまったら)フタを開け、浴室や脱衣所を暖めておきます。浴室暖房がある場合は、ここでスイッチON。服を脱ぐ前に、熱いシャワーで浴室内を湿らせておくのもおすすめです。脱衣所で入浴準備をしている間に、湯気がバスルーム全体に行きわたって室内の温度を上げてくれます。
浴室が十分に暖まったら浴室に入り、いったんシャワーで体を温めてから湯ぶねへ。このときも湯温は40℃、高くても41℃ぐらいが適温です。寒いからといって42℃以上にすると、今度は熱すぎて15分入浴ができず、結局は冷えを招いてしまうからです。また洗髪する際も、洗面器で足湯をしながら洗うと、体を冷やさずにすみます。入浴やボディケアを終えて脱衣所に出たら、すぐに靴下やレッグウォーマーなどで冷えやすい足を温めましょう。入眠時の熱放散を妨げてしまわないよう、寝るときは靴下を脱いでおくのが正解です。
寒くなるこれからは、ますますお風呂が恋しくなる季節。
この冬、おすすめの入浴方法で、冷えや睡眠不足に打ち勝つ体質改善を目指してみてはいかがでしょうか。
2020.01.14