ブランド保護
三菱電機グループのブランド保護への取り組み
私たち三菱電機グループは、お客様に安心・安全に当社製品をご使用いただくと共に、企業理念が示す「活力とゆとりある社会の実現」に向け、偽ブランド品を撲滅する活動に積極的に取り組んでいます。
当社のコーポレートロゴ・社名・商標を無断で使用する偽ブランド品は、品質・性能が保証されず製品事故につながる恐れがあり、お客様の健康や安全を脅かす可能性があります。さらに、こうした粗悪な偽ブランド品を流通させることは、社会全体の持続的発展や成長を阻害する要因ともなります。
三菱電機グループは、当社ブランドを信頼しご購入いただいたお客様の期待に応え、社会から共感・信頼を得られるゆるぎないブランドであり続けるために、偽ブランド品の流通を決して許さず、撲滅に向け早期かつ積極的な活動を続けていきます。
偽ブランド品撲滅に向けたグローバル体制
偽ブランド品の流通を試みる業者はもとより、ブランド保護そのものに対する考え方や法制度、行政機関のスタンスは国・地域によってさまざまです。三菱電機グループでは、海外に知的財産活動を担う組織を配置しており、国・地域の特性に応じ、迅速かつ感度の高い情報の収集および活動となるよう連携しながらグローバルに活動を展開しています。

対策アプローチ
私たちのブランド保護への取り組みは、マクロ×ミクロの視点から効果的・根本的な解決につなげることを基本ポリシーとしています。販売業者や輸出入業者として末端で発見された業者に加え、これを起点とした偽ブランド品供給網の構造的把握、マーケット全体を俯瞰した情報・データの分析を行うことで、常に情報収集から侵害排除までのアプローチと次のモニタリングに活かすプロセスを循環させ、ブランド保護活動の質を高めています。

情報収集・モニタリング
各地域の海外拠点、調査会社、現地当局、お取引様などから広く情報収集をすることに加え、定期的な市場モニタリングを実施することで、偽ブランド品の発見に努めています。

調査・分析
発見した偽ブランド品に対しては、深掘調査により上流業者や取引業者を含むサプライチェーン全体の実態把握を進め、根本的な解決につなげることを心掛けています。

侵害排除
偽ブランド品の製造・販売元などに対しては、侵害行為の停止を求める警告状の送付をはじめ、行政機関や警察を通じた摘発、商標権を含む知的財産権や不正競争防止法に基づく訴訟などにより厳正に対処し、偽ブランド品を市場から排除しています。
また、近年ECサイト市場の急速な発展に伴い、ショッピングサイトでの対策も重要性を増しており、出品者のアカウント停止、出品店舗の閉鎖、販売リンクの削除を実施しています。
各種対策事例については「侵害排除の事例について」をご覧ください。

税関対策
各国の税関と連携し、偽ブランド品の輸出入差止め・回収を行うことで、偽ブランド品の流通を阻止しています。この実効性をより一層高めることを目指し、税関との定期的な意見交換や情報交換、また現場職員に対する税関セミナーを通じた教育研修を実施することで、税関との関係強化を図っています。


ロビー活動
日本の政府機関や業界団体を通じて、偽ブランド品が多く発見されている国・地域の政府当局やECサイト事業者に対する改善申し入れや意見交換を行うことで、偽ブランド品対策における法制度や運用上の課題解決に取り組んでいます。
偽ブランド品が世界規模で広がる中で、ブランドオーナーは業種や競合関係にかかわらず等しく問題を抱える共通的立場にあり、業界の垣根を越えて多数のブランドオーナーが協力して意見を発信することが偽ブランド品流通の問題解決に大きく作用すると考えています。
IIPPF(国際知的財産保護フォーラム)

JIPA(日本知的財産協会)
ECサイト事業者との連携
ECサイト事業者と友好関係を築き、彼らが保有するビッグデータを活用することで偽ブランド品の早期発見につなげるなど、偽ブランド品のない安全な取引市場としてのECサイトを実現できるよう、継続的に連携強化を図っています。

更新情報/活動実績
2024年8月
JIPAグローバル模倣品対策WGにおいて、インドのデリー・コルカタへ訪問団を派遣しました。
2024年4月
友誼関税関、東興税関、深セン皇崗税関セミナーに参加しました。