三菱電機グループ従業員で取り組む活動として、2007年10月から、事業所周辺の公園や森林、河川などの身近な自然を回復する活動として「里山保全プロジェクト」を進めています。多様な生命を育み、様々な恵みを与えてくれる自然へ恩返しするとともに、事業所のある地域に貢献することがプロジェクトの狙いです。NPOや自治体にご協力いただきながら、「地道と継続」をモットーに各地域の状況に応じた活動を実施しています。
従業員とその家族が里山保全活動で整備した森林などを「みつびしでんき野外教室」の開催場所として活用することで、活動に参加する子どもたちは一層、生き物の偉大さや自然の循環について理解を深めることができ、環境マインドの育成にも役立っていると考えています。
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[北海道・東北]埓浜防災緑地における里山保全活動
当社は、東日本大震災復興支援活動「プロジェクトD」に参画し、全国の従業員が育てたドングリの苗木を2016年に福島県相馬郡新地町の「埓浜(らちはま)防災緑地」に植樹しました。
ドングリの苗木が立派な海岸防災林に成長するためには、30年の歳月がかかるため、東北地区の事業所※が、福島県相双建設事務所や地元の方々と一緒になって、東日本大震災復興支援を兼ねた里山保全活動を定期的に実施しています。
※東北支社、コミュニケーション・ネットワーク製作所郡山工場、鎌倉製作所郡山工場
[関東]金山における清掃活動
群馬製作所では、近隣の"金山(かなやま)"の清掃活動に毎年参加しています。
"金山"は、地元の方々のハイキングコースとして愛されている他、金山全体の地形を利用して造られた「金山城址」は中世の貴重な山城であり、群馬県で初めて国の史跡指定を受け、「日本100名城」にも選定されています。
樹木の手入れや草刈り等の清掃活動を通じて、これからも地元の方々と一緒に、地域の誇りである美しい"金山"を守っていきます。
[関東]「北本自然観察公園」での里山保全活動
関越支社は2016年から、埼玉県北本市にある「北本自然観察公園」で森林ボランティアを行っています。野生動物が生息しやすいように、そして来園者が自然に親しめるように整えられたこの広大な公園を維持するため人手を必要としていたことから、取組をスタートしました。活動では、従業員とその家族が特別保護区域の下草刈りや落ち葉掃きを行っています。自然を大切にする気持ちと地域への愛着を育む活動として継続しています。
[関東]東京湾での「アマモ再生活動」
神奈川県内の5事業所※は、海水浄化作用のある海草「アマモ」の藻場を再生し、海の浄化と生態系の保全を目指す「アマモ再生活動」に2013年から取り組んでいます。
神奈川県横浜市金沢区の「海の公園」で行っているこの活動では、従業員ボランティアが膝上まで水につかりながら、アマモの「花枝(かし)」と呼ばれる種ができる部分を採取します。この花枝から採取した種は苗へと育てられ、協力団体「NPO法人海辺づくり研究会」が横浜市や横須賀市の海岸で進めるアマモの繁殖活動に役立てられています。
※神奈川支社、情報技術総合研究所、鎌倉製作所、鎌倉製作所 相模工場、インフォメーションシステム統括事業部
[関東]こもれびの森保全活動
神奈川県内の5事業所※は、同県相模原市内にある「木もれびの森」の存続を目指した活動を2013年から実施しています。広葉樹の雑木林が広がるこの緑地は、全国でも珍しい都市部に隣接した平地林です。「相模原市みどりの協会」と「NPO法人相模原こもれび」のご協力のもと、美しい雑木林を維持するため、従業員ボランティアが下草刈りや間伐作業、散策路の整備を行っています。
※神奈川支社、情報技術総合研究所、鎌倉製作所、鎌倉製作所 相模工場、インフォメーションシステム統括事業部
[関東]鎌倉農地回復活動
神奈川県内の5事業所※が協力して、高齢化・継承者不足によって荒廃してしまった鎌倉市内の遊休農地を耕し、農作物がよく育つ畑へと回復させる活動に取り組んでいます。地域と連携した活動を展開するため、2013年4月に鎌倉市遊休農地解消対策協議会と「鎌倉市遊休農地解消対策実践活動協定」を締結のうえ開始しました。作業では、放置されている農業用具を撤去して、膝丈まで成長した雑草を除去した後、サツマイモや枝豆などの植え付けをし、秋には収穫を行っています。
※神奈川支社、情報技術総合研究所、鎌倉製作所、鎌倉製作所 相模工場、インフォメーションシステム統括事業部
[関東]海の森育林活動
本社地区(東京都)は、東京港に浮かぶ「海の森」で2015年3月から育林活動を行っています。
「海の森」とは、東京港の中央部に位置する埋立地で、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の会場予定地となっています。未来の東京の森をつくるため、当社はタブノキやスダジイなど508本の苗木を植樹後、現在は育林活動を継続して実施しています。
[関東]東京湾岸自然保護プロジェクト
本社では、東京湾に隣接する千葉県の「行徳鳥獣保護区」にて、里山保全活動を実施しています。
保護区内の森林は埋め立てから40年が経過し、人の手による整備が必要な状況です。
森林や干潟の他、海水・淡水・汽水域等の自然環境が凝縮している保護区内にて、多様な生物たちに囲まれながら自然の豊かさを学ぶとともに、管理受託者のNPO法人行徳野鳥観察舎友の会の皆さまと様々な活動を行っています。
[中部・北陸]里山保全活動
北陸支社は、石川県下の三菱グループで構成している「石川菱友会」の社会貢献活動に参画し、2009年から、能美市内でサクラ・コナラ等植栽地の下草刈りや竹林整備を行っています。地元の緑化推進委員の方にご指導いただきながら、鎌やノコギリを用いて活動に取り組んでいます。
[中部・北陸]安倍川清掃ボランティア
静岡製作所では、静岡市環境局が企画した「河川環境アドプトプログラム」(河川との縁組)に参画し、2003年より安倍川清掃ボランティア活動を実施しています。また、清掃活動に先立って、従業員とその家族を対象に「みつびしでんき野外教室」を開催しています。
活動を通じて地域の美しい自然を守るだけでなく、従業員の環境に対する意識向上と、環境をよりよいものに変えていく行動力を醸成しています。
[中部・北陸]環境ボランティア「森のめぐみ塾」
中津川製作所では、岐阜県立公園「根の上高原・つつじ園」で里山保全活動と子どもたち向けの環境塾である「森のめぐみ塾」を行っています。
2008年6月に中津川市および根の上高原観光保勝会と「根の上 生きた自然公園」づくり協定を結び、市や地域の方々と協力しながら、毎回50名程度の参加者が植生調査や下草刈りに汗を流しています。また、親子での「野外教室」や自然にあるものを使って遊ぶ「森のめぐみ大会」も同時開催し、参加者全員で自然の大切さを学んでいます。
[中部・北陸]みんな元気な森つくり隊
名古屋地区では、名古屋製作所と中部支社を中心に、名古屋市守山区に位置する東谷山※1の県有林において里山保全活動を推進しています。2007年10月に、愛知県と「企業の森づくり」協定を企業として初めて締結し、以降、有識者のご指導のもと、地元の方々や関係団体との連携を図りながら、活動に取り組んでいます。
森林整備や美化活動に加えて、愛知守山自然の会※2の森林インストラクターの方にご協力いただきながら、自然の尊さを学ぶ自然観察会の開催や、間伐材など山にある材料を使った工作教室なども実施しています。参加した子どもたちには、自然とのふれあいを楽しんでもらっています。
※1東谷山:名古屋製作所が愛知県と締結した「企業との森づくり協定」に基づき里山保全活動の拠点としている名古屋市守山区にある約5haの県有林。
※2愛知守山自然の会:活動の企画・実施に関し支援・協力いただいている団体。
[関西]篠山市油井地区での森林ボランティア活動
神戸製作所では、2007年に自主参加の活動メンバーを募り社会貢献同好会を立ち上げ、兵庫県篠山市油井地区の共有林で年7回、里山保全活動を行っています。また、地域の方々や行政、三菱電機で「油井鎮守の森を守る会」を発足し、定期的に活動についての打合せをしています。
「子どもたちが遊べる広場づくり」を目指して、 放置された自然林の間伐や遊歩道整備に取り組み、子どもたちと一緒に森の観察や工作ができるように森を整備しています。都会とは全く違う空気と森林浴、そして木々を整備することで、メンバー全員が森のパワーをもらっています。
[関西]里山保全活動「みつびしでんき 有田川の森」
冷熱システム製作所は、和歌山県のプロジェクト「企業の森」※に参画しています。2016年10月に和歌山県や土地所有者、地元森林組合と協定を結び、2017年5月に初回の植樹活動を実施し、以降、定期的に活動を行っています。従業員とその家族、行政関係者、森林組合の方たちと、大切に森へと育てています。
※和歌山県内の森林環境保全に様々なかたちで取り組む企業や労働組合などによる事業の総称。和歌山県内の放置された森林や手入れの進まない森林を企業・団体が借り受け、植栽や下草刈りなどの管理・育林を行うもの。
[関西]兵庫県立有馬富士公園での里山保全活動
三田製作所では、2011年から里山保全活動を開始し、従業員からなる事務局で活動を運営しています。活動場所は三田市にある兵庫県立有馬富士公園で、生木の生育を妨げる草や笹を刈ったり、伐採されたまま放置されている竹の回収作業を行ったりしています。
[関西]瑞ヶ池公園の桜を育てる会
1986年に設立した「瑞ヶ池公園の桜を育てる会」は、伊丹市の桜を守り育てるため、近隣住民の方々とともに高周波光デバイス製作所の従業員が始めた活動です。その功績が認められ、2009年には財団法人日本さくらの会より、日本最高峰の「さくら功労者」として表彰され、2011年には伊丹市より、他の模範となる善行をたたえる善行賞「つつじ賞」を受賞しました。そして、日米友好の桜を米国へ寄贈して100周年を迎えた2012年には、「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞しています。
瑞ケ池周囲には、ソメイヨシノ・山桜・八重桜など、約600本の桜が植樹されています。伊丹市緑化協会及び近隣の自治会長などの協力のもと枯枝剪定・施肥・清掃活動を継続的に行っています。
[関西]「尼崎の森中央緑地」での森づくり活動
この活動は、尼崎臨海地区の工場跡地で進められている取組で、16万本の苗木を植え、100年かけて多様な生物が棲む森を育てることを目指しています。
2016年に先端技術総合研究所が参加して以降、活動の輪が広がり、現在は関西地区の複数事業所※が連携して森づくり活動に参加しています。
毎月、地域ボランティアの方々とともに、植樹のほか間伐や除草等の活動を行っています。
※先端技術総合研究所、関西支社、伊丹製作所、通信機製作所、コミュニケーション・ネットワーク製作所
[中国・四国]里海・里山ツアー
2023年、「地球環境保全活動」の一環で、「里海・里山ツアー」を香川県坂出市王越町にて開催しました。王越町は海も山も近く、里海保全と里山保全の両方を一度に学べる自然豊かな場所です。午前中は、香川県海岸漂着物対策活動推進員(愛称:かがわ海ごみリーダー)の方々にご協力いただき、ビーチコーミング(単なるゴミ拾いではなく、ゴミ問題についてお話しを伺いながら、漂着物を観察したり収集の対象として楽しむ活動)を実施。午後からは、王越のまちづくりの会の方より、イノシシによる農作物被害や農業の担い手減少の現状などについてお話を伺ったり、獣害対策が施されたみかん畑でのみかん狩りのお手伝いをさせていただく等、海・山双方を大切にする気持ちを育んでいます。
[中国・四国]「フォーラムの森」森林保全活動へ参加
中国支社は、広島県が健全な森林を次代に引き継いでいくことを目的に県内の企業や団体と連携して進める「ひろしまの森林(もり)づくりフォーラム」の一員として、2013年に県と協定を締結し取組を進めています。
活動では、三菱電機およびグループ会社の従業員とその家族が参加し、ボランティアの指導員から、のこぎりの使い方や木の切り方について説明を受けたあと、枯れ木や日光を遮る木の間伐作業を行っています。作業後にうっそうとしていた森林に光が差し込み、木々の成長が促される元気な森林になった様子を見て、毎回達成感を味わっています。
[中国・四国]清掃活動
四国支社では、社会貢献活動の一環として、愛媛県が管理している海岸・港湾緑地をボランティアで清掃する「愛ビーチ・サポーター制度」に2013年より参加しています。
清掃エリアの愛媛県松山港海岸梅津寺地区は、映画やドラマのロケ地にもなっている伊予鉄道高浜線「港山駅」と「梅津寺駅」の間にあり、浜辺のすぐ傍を電車が走っています。美しい景観を維持するためにも、今後も同活動を継続していきます。
[中国・四国]離島での里山保全活動
受配電システム製作所では、2015年から高齢化と過疎化が進む丸亀市の離島での里山保全活動に取り組んでいます。
「広島」や「手島」で、観光資源である登山道入り口の整備や、海岸保全として浜に打ち上げられた生活ゴミを収集するほか、地元自治会と相談しその時々で必要な活動を行っています。
活動後には、地元の方々と地引網をしたり、子どもたちが獲った魚をさばいたりすることもあり、島の時間を味わう機会にもなっています。
[中国・四国]神辺四季の森づくり
福山製作所では、2009年12月に福山市神辺町の御領山で開催された「神辺四季の森づくり」事業に従業員・家族で参加し、植樹を手伝ったことがきっかけとなり、翌年の2010年に里山保全活動をスタートしました。
このフィールドは、広島県内でも有数の緑豊かな松林地帯でしたが、松枯れで荒廃し、森林の機能が失われつつありました。そこで、松枯れに強いとされる「スーパー松」の苗木を育て、災害に強い緑豊かな森林に再生しようと、神辺町下御領生産森林組合が中心となり、広島県東部森林組合や地区の自治会、小学校、消防団などと一緒に活動を推進しています。定期的に下草刈りを行い、松の成長を見守っています。
[中国・四国]名所・史跡での里山景観保全活動
三菱電機プラントエンジニアリング株式会社 西日本本部は、香川県綾川町の羽床地区における名所・史跡である「羽床城跡」や「堤山」の里山の景観を取り戻す活動に参加しています。
羽床地区の里山にはかつては広葉樹林が広がっていましたが、竹が侵入し荒廃していたことから、地域住民を中心とした「羽床地区里山の景観を守る会」が保全に向けた取組を進めています。
活動では、ヤブ状態になっている竹林の整備と、伐採した竹のチップ化を地域の方たちとともに行っています。長くて重い竹を切り倒し、運び出す作業は大変ですが、地域の共有財産を守る取組にやりがいを感じています。
[九州・沖縄]かなたけの里公園での里山保全活動
パワーデバイス製作所では、福岡市の自然公園「かなたけの里公園」での里山保全活動を行っています。
「かなたけの里公園」は福岡市民にとっての"里"として愛されている自然公園です。豊かな自然環境や様々な生き物と触れ合えるこの"里"を、地域の皆様方と一緒に守っていきます。
[九州・沖縄]わぶ川清掃活動
パワーデバイス製作所の熊本地区では、1981年から毎年春に、工場脇を流れる「上生(わぶ)川」の土手の草刈りと工場周辺道路の清掃作業を、関係・協力会社や取引業者の方たちと一緒に行っています。
毎回、作業前の土手には大量の草が生い茂り、川の流れも見えない状態ですが、2時間程の作業で、きれいな川の流れが戻ってきます。
2013年3月には、地元の活動として改めて合志市と協定を結びました。川の持つ心なごむ風景と地元の環境を保つため、活動を継続しています。
[九州・沖縄]「福岡市油山自然観察の森」での里山保全活動
九州支社では、2011年に「福岡市油山自然観察の森」での里山保全活動を開始しました。この場所は、子どもたちに自然の大切さを知ってもらうため従来実施していた「みつびしでんき野外教室」の活動拠点でもあります。
森のために、他にもお役に立てることがないか相談したところ、常緑樹の落葉清掃や看板清掃、森の自然を守るごみ拾いのリクエストを受け、活動を実施することになりました。
活動終了後にはプチ野外教室を開催しており、大人も子どもも楽しみながら自然循環の仕組みと自然との共生について理解を深めることができる、きっかけ作りに繋がればと思っています。
[九州・沖縄]湿地保全活動
九州支社および沖縄支店の従業員は、ラムサール条約に登録されている沖縄県の「漫湖水鳥・湿地センター」で、2012年度から湿地の保全活動を行っています。毎年秋に、地元の「こどもエコクラブ」メンバーおよび従業員の家族とともに清掃活動を実施しています。