MERLは米国ボストンにある研究開発拠点であり、モデリング&シミュレーション、信号処理、制御、最適化、AIの技術分野において、応用を見据えた基礎研究および先進技術の研究開発を行っています。
Mitsubishi Electric Research Laboratories(MERL)
Cambridge, MA, USA
研究紹介
MERLはそれぞれの技術分野に特化したグループから構成され、革新的な研究成果を生み出すため相互に連携しつつ研究開発を行っています。また、米国をはじめとする世界各国の主要大学との活発な連携、国際標準化活動への積極的な貢献にも継続的に取り組んでいます。それぞれのグループは以下の分野での研究を行っています。
モデリング&シミュレーション
デバイス、システム、制御のさらなる高効率化へ向けて、モデルベース設計技術の基礎となる複合物理領域モデリングおよびシミュレーションの研究開発を行っています。具体的には、空調冷熱システム、工場自動化、ロボティクス、電気モータ、パワーデバイス、半導体デバイス、磁気粒子イメージングなどへの適用を目指しています。シミュレーション技術の確立により、ロボットシステムなど特に実運用データの取得が難しい分野において、機械学習アルゴリズムのトレーニングコスト低減に向けた検討も進めています。
信号処理
無線通信、光通信、計算センシング、レーダー処理、および統計的推論を対象とした信号の取得、表現、および処理に取り組んでいます。これらの技術は、地上および大洋横断光ネットワーク、列車・自動車の通信、電子機器、エネルギー貯蔵システム、高周波電力増幅器、高周波感知システム、インフラおよびビル監視に応用されます。
制御
制御性能およびロバスト性を高めつつより計算コストが小さい制御・推定アルゴリズムの研究開発を行っています。特に、モデル予測制御、統計的推定技術、非線形システム、制約付き制御、学習技術と制御技術の融合などに注目しています。具体的には、運転支援・自動運転システム、工場自動化、電気自動車、宇宙システム、電気モータ、空調冷熱システム、などへの適用を目指しています。
最適化
エネルギ効率が高く環境負荷が小さい、信頼性の高い製品を実現するため、より広い分野に適用可能な連続・離散最適化、スケジューリングアルゴリズムの研究開発を進めています。具体的には、電力システム、列車・エレベータ・自動車などの幅広い輸送システム、空調冷熱システムなどへの適用を目指しています。
AI
コンピュータやロボットが実世界を見たり、聞いたり、理解したり、対話したりできるようにするために、シーンやオブジェクト、イベントの意味を抽出して表現する技術の研究開発に取り組んでいます。検出、分類、認識、再構成を含む広範囲の推論タスクを実行する機械学習アルゴリズムを開発し、これらのアルゴリズムをコンピュータビジョン、音声、音声処理、および時系列データ解析の問題に適用します。
アクセス
201 Broadway, Cambridge, MA 02139, U.S.A.
Phone :+1(617)621-7500
URL :http://www.merl.com/