INTERVIEW

インタビュー

SCROLL

自ら答えを探し求め成長し続けられる
フィールドがここにある

森崎 知治さんの写真森崎 知治さんの写真

自ら答えを探し求め成長し続けられる
フィールドがここにある

先進応用開発センター 応用開発第一部
森崎 知治

三菱電機先進応用開発センターは、自動車機器開発センターを前身とする組織で2023年10月に発足しました。自動車向けの技術開発で培った素地を活かしつつさまざまな要素技術を組み合わせ、現代社会が抱えるあらゆる課題の解決につなげていくというミッションを担っています。キャリア採用で三菱電機へ入社し、現在は開発のリーダーとして活躍する森崎知治に、三菱電機を選んだ理由と仕事のやりがい、そして職場環境について聞きました。

森崎 知治さん 仕事中の様子

「自分の成長を止めたくない」
その思いで転職を決意

学生時代の専攻は原子核物理学です。大学院の修士論文は、宇宙の始まりに存在したであろう極小粒子の発見に必要な装置をつくり出すことがテーマでした。

宇宙が好きで、宇宙船が登場するようなSFの世界も好きでしたが、就職したのは自動車搭載機器の会社です。宇宙ではなく車の世界を選んだ理由は、車ならばユーザーのリアルな反応に接することができるのではと考えたからです。これは家庭教師のアルバイト時代にさかのぼるのですが、問題が解けたときの生徒の喜ぶ顔が忘れられず、仕事をするならば人々の笑顔につながることを手がけたいと思ったことがベースにあります。

この仕事は9年間続け、設計を手掛けたICを搭載する車種を自ら購入したこともあり、それなりに手応えを感じていました。ですが、あまりにも恵まれた環境に慣れてしまった自分に気づき、このままではそれ以上の成長は望めないと不安を覚えるようになりました。そこで新たなチャレンジの場として選んだのが、三菱電機です。

森崎 知治さん インタビューを受ける様子

「自ら答えを探し出す仕事がしたい」
という望みを受け止めてくれた三菱電機

転職のきっかけは成長し続けたいとの思いですから、面接では「常に成長に向けて取り組める、自ら答えを探し出す仕事がしたい」と伝えました。すると面接担当から、私に合った組織があるのでぜひ来てほしいとその日のうちに言われたのです。この言葉から、自分が評価されて素直にうれしいと感じたことに加えて、先進応用開発センターはキャリア採用に力を入れている組織ということが伝わってきたので、入社を決めました。

このセンターが研究所と異なるところは、研究所が世の中にない先進技術やその種を生み出す場であるのに対し、先進応用開発センターはそうした技術を応用して製品化・量産化につなげる場である点です。技術は社会に実装されて初めて課題解決に貢献できるわけで、まさにその技術と社会をつなぐことが先進応用開発センターの役割です。

森崎 知治さん 仕事中の様子

リーダーの仕事を任せられ、
後進育成の楽しさも実感

入社後、真っ先に任せられたのは完全電動ブレーキに関する仕事です。完全電動ブレーキは現在も世の中で量産化されておらず、今後の社会の動向を見ながら進めることとなり、4年目から電気自動車(EV)用の制御回路設計へと仕事が変わりました。そして、それと同時に開発リーダーの一人として基板の仕様策定や設計、実証実験の全体取りまとめを担っています。

いまは後輩の育成も大きなミッションです。開発を推進しながら育成をおこなうことは、難しさと同時にやりがいも感じます。自分自身で済ませたほうが早いことでも、あえてサポートにまわり任せることで成長を促しています。また併せて、仕事への向き合い方についての指導も大切にしています。指示がなくても、自ら考え、行動に移せるようになった後輩の姿を見るととてもうれしく思います。

実は前職時代、上司に「当事者意識を持て」と諭されたことがあります。自分の担当したものではない機能の不具合に関して、私の考えを問われた時のものです。自分本位な考え方は捨てて、チームが抱える様々な課題に自ら貢献する姿勢で取り組め、という叱責でした。いまの職場でもその言葉を胸に刻み、後輩をいかに導いていくかを常に考え、育成に臨んでいます。

森崎 知治さん 仕事中の様子

ADVANCED APPLIED
DEVELOPMENT CENTER

森崎 知治さんの写真

世の中に貢献する喜びに向けて、
充実の環境で働ける日々

仕事のやりがいは大きく二つあります。一つは「昨日できなかったことが今日できたときの喜び」。そしてもう一つは、やはり「自分が手掛けたものが世の中に出る喜び」でしょう。実は三菱電機にきて、最初に携わった完全電動ブレーキはまだ量産化されず、EVも本格的にはこれからの世界ですから、後者のやりがいはしばらく実感できていません。

今後、社会に貢献する技術が社会に実装され、その喜びを実感できる日が待ち遠しいですね。

職場は周囲の理解や制度面も充実していて、ワークライフバランスがとれる働きやすい環境です。いま中学1年生と4歳の2人の子どもを持っていますが、子どもの発熱などで急きょテレワークへ変更するといった柔軟な働き方も認められています。制度面だけでなく、このように職場全体でバックアップしてくれる組織風土の面でも満足しています。

実は入社直後、前職より長くなった通勤時間が関係したのか体調を崩したことがありました。入社から間もないにもかかわらず周りのメンバーが全力で支え、助けてくれました。そのときの感動、メンバーへの感謝の気持ちは忘れられません。

作業をする森崎 知治さんの手元写真

とにかくチャレンジしたいという気持ちが
自分の活躍の場を広げる

私の祖父は船大工で、ものづくりの人間でした。父もその影響を受け、「ないものは作るしかない」とよく言っていました。私がいまものづくりの世界にいるのも、実は自分の中に組み込まれたDNAなのかもしれません(笑)。

三菱電機は家庭から宇宙まで、多種多様な製品で社会全体を支える重要な会社だと考えています。世の中にないモノを創り出す仕事が数多くありますので、皆さんのやりたいこともきっと見つかるはずです。

森崎 知治さんの写真

その中でも先進応用開発センターは、技術を見極め、組み合わせ、ひとつの製品に仕立て上げるところまで一気通貫で取り組める組織です。また、これまでの経験や身につけたスキルを活かして、挑戦し、自ら答えを探し求めることができる場です。ですから何事にも前向きに取り組み、受け身ではなくポジティブな視点で提案できる人に来ていただきたいと思います。

まずは「チャレンジしたい」という気持ちだけで大丈夫。それさえあれば、皆さんの目の前に活躍のフィールドは広がっていきます。

1日の過ごし方は?

07:00

起床
いまは通勤が1時間半かかるため、朝はそれほどゆっくりする時間がないのが実情です。出社が多いのですが、家庭の状況によってテレワークも柔軟に取り入れています。

09:00

業務開始
メールやドキュメントをチェックし、必要に応じてグループの後輩メンバーなどと会話をします。

10:00

社内会議
製造部や幹部、他のグループのリーダーたちと開発の進捗状況を共有したり、設計のデザインレビューを行ったりします。社内会議は多いですね。

12:00

お昼休み
スマホで経済情報やMLBの日本人選手の結果をチェックします。ランチは食堂に行く人、弁当を持ってくる人とさまざまですが、私は近くの定食屋によく行きます。

13:00

設計
リーダーとして取りまとめの仕事が多い現状ながら、勘が鈍らないように設計作業にも積極的に関わるようにしています。もちろん後輩の設計作業もしっかり確認します。

15:00

社外会議
制御回路の基板には多くの電子部品が搭載されることから、必然的に社外の部品メーカーとの会議も多くなります。

20:30

帰宅
間に合えば下の4歳の子とお風呂に入ります。そうこうしているうちに時間も遅くなるので、夕飯は控えめにすることが多いですね。

休日の過ごし方

家具を作ったり、アメリカンな雑貨を集めたり。DIYは家を素敵にしたいとの思いで始めたことですが、いまでは面白くて趣味になっています。
もちろん子どもファーストですから、子どもが遊びに行きたいといえば一緒に出かけます。こうした子どもとの時間は、私自身のリフレッシュにもなっていますね。

休日を過ごす森崎 知治さんの写真

PROFILE

森崎 知治さんの写真

先進応用開発センター
応用開発第一部
森崎 知治

2018年4月、キャリア採用で入社し旧:自動車機器開発センターに配属。電動ブレーキ用電力変換装置の制御回路設計に携わり、2021年4月以降はEV用電力変換装置の制御回路設計分野のとりまとめ役を務める。

2018年4月、キャリア採用で入社し旧:自動車機器開発センターに配属。電動ブレーキ用電力変換装置の制御回路設計に携わり、2021年4月以降はEV用電力変換装置の制御回路設計分野のとりまとめ役を務める。