#13SDGsへの取組事例

遠隔操作ロボット技術

  • 貧困をなくそう
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
遠隔操作ロボットを変革するシンプルかつ直感的な操作インターフェース
この開発は、電気のないインドネシアの村の生活を改善するプロジェクト“small world project”からスタートしました。「冷やす」という価値を伝える活動でしたが、逆に彼らから“しあわせ”の価値を学びました。一日一ドル以下の収入である彼らは、「もう十分にしあわせだ」と自信をもって話します。「慣れ親しんだ土地、友人、家族と過ごすことができるから」と。この“しあわせ”のためにTECHNOLOGYができることを考えた時に、辿り着いた答えが「遠隔操作ロボット」でした。遠隔操作ロボットは人が移動しなくても現場の作業ができるという点で、労働力の過不足、輸送エネルギーの課題解決に貢献します。例えば、離島等での保守点検、自然災害対応、有害ウィルス除菌作業等、身体的・精神的な負担の高い作業への展開も可能です。三菱電機は物を持つときに手に伝わる感覚を視覚で感じ取れる「視覚的力触覚」を搭載したシンプルかつ直感的な操作インターフェースを開発。誰もが簡単に利用できるこの画期的なインターフェースにより遠隔操作ロボットを普及させ、誰もが手を取り合える世界の実現に貢献します。
CASE 01

直感的な遠隔操作が可能なVISUAL HAPTICS

◆力触覚伝達の課題であるオペレーターの負担を低減

力触覚とは、物を掴んだ時などに手に伝わる感覚のことです。従来は力触覚情報を伝えるために、オペレーターに専用のインターフェースを付け、物理的フィードバックを行ってきました。この方法では、装置の重さ等による肉体的負荷や、装置から伝わる感覚に違和感等があるといった課題があります。これを解決するのが「VISUAL HAPTICS」です。

◆画面上に力触覚を色で表示、ストレスフリーで直感的な操作が可能

当社では、映像から力触覚を脳内に想起する人の認知特性に着目しました。「VISUAL HAPTICS」は、力触覚情報をARで画面上に色で表現します。例えば遠隔ロボットが物を掴んだ時に、圧力がかかった遠隔操作ロボットの指に色を表示し、その濃淡で圧力の強弱を示します。カメラ映像と同一の画面を介して力触覚を伝達でき、専用のインターフェースを装着する必要がないためオペレーターの負担を低減できます。さらに、同一画面で視覚情報・力触覚情報を同時に把握でき、直感的な操作が可能です。