お待たせしました! 向井万起男さんインタビュー第2弾です。
― DSPACEを見ている皆さんに近著「ハードボイルドに生きるのだ」の注目してほしい、というところは?
「まえがき」が一番の傑作だと思ってる。読んでみたんだ、全部通して。そしたら「一番いいの、前書きじゃん」て。
確かに。この「まえがき」を本屋で読んだら買わずにいられなくなる。そこには万起男さんの超ユニークな特技が3つ並べられている。たとえば、目隠しをした状態でタバコの箱をちょっと触るだけで銘柄を当ててしまう。それから独自に考案した老眼防止法。20年間実践した結果、55歳になった現在も老眼の兆しが微塵もない・・・など。「誰も気づいていないことを発見するのが大好き」な万起男さんならではの特技だ。
― あの「老眼防止法」教えてほしいですねぇ。
ただじゃ教えない。(笑)うそうそ。ぼくの視力は1.2と1.0、パソコンやりまくり、メールやりまくり、顕微鏡で光あてまくり。でも老眼近眼まったくなし。奇跡なのよ。おそらく70になってもめがね1個ももっていないですよ。
― 老眼防止法を発見したのはいつなんですか
35。自分で考えたの。医者だから、一応。みんな笑ってましたけどね。バカかお前って。それでみんな今老眼になってるの。ざまぁみろですよね。
― 千秋さんにも伝授されたんですか?
してない。女房も笑ってた。やったって何にもなんないわよって。なるんですよ、これが。持続は力。でも僕の一番の特技は、タバコの銘柄をあてることだね。日本で僕だけだと思う。(笑)
― 今でもできるんですか?
もちろん。はい、ラーク。はい、ピース。はい、ハイライト・・・目をつぶったまま。あれ、一時大受けしましてね、テレビに出ないかって言う話もあって。やだよって言ったの。こんなこと考えてる人っていないでしょ。普通。
― 秘訣はセロハンの質感ですか?
そう。セロハンと下の箱の間の相乗効果による質感が違うんですよ。銘柄によって、微妙に。黄金の手、とかね。(笑)
まえがきのインパクトは大きいが、次に万起男さんにとって思い入れがある原稿は「フージア魂」。フージアとは米国インディアナ州の男たちを呼ぶニックネーム。万起男さんがNASA宇宙飛行士311人の出身州を分析した結果、人口が少ないにも関わらずインディアナ州から多数の宇宙飛行士が輩出されていることが判明。このデータが意味することは? それは本を読んでのお楽しみ。それにしても万起男さん、アメリカにやたら詳しい。
インディアナ州生まれの有名人ってわかります?
― ・・・沈黙。
ジェームズ・ディーン。フージアの代表って言われてますよ。けっこうフージアって有名なんですよ。州には全部オフィシャルニックネームがあって、ちなみにテキサス州はローンスターステート。一つ星。寂しい星。隣のルイジアナ州はペリカンステート。
― へぇ。しかし、この分析はおもしろいですね。
まだまだ宇宙飛行士の分析っていっぱいあるんですよ。小出しにするの。
― 読みたい! ところで、アメリカで星空が一番きれいだったところは?
それはね、テキサス州。女房とドライブしていて、ヒューストンとサンアントニオの中間を高速道路で走っていた夜、おりて夜空を見たら滅茶苦茶きれいだったからね。なんじゃこれ、みたいな。天の川がわぁーって。
― そう言えば、千秋さんとアメリカを放浪するのが夢だっておっしゃってましたね。
強固なる夢。女房と二人で。だって・・・。
(続きは次回。お楽しみに・・・)
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