コラム
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2003年 6月分 vol. 3
宇宙メダカがやってきた。
「宇宙メダカ」を六本木に泳がせよう
ライター 林 公代 Kimiyo Hayashi


我が家にやってきた到着4日目に早くも卵発見!大切にお育てしなければ。  5月のDSPACEコラムで、「宇宙メダカ育ての親募集」の記事を書いたのを、覚えてますか? 7月に六本木ヒルズ内「毛利池」で宇宙メダカを放流しようと、宇宙メダカ研究会が1000人の育ての親を募集したところ、届いた応募はがきは1万5千通を突破! 事務局の説田さんはどんどん届く往復はがきに「うなされた」。抽選で1000件プラスαを選び、全国の宇宙メダカ研究会会員の方たちが手分けして梱包・発送作業を行った。

 ありがたーいことに、我が家にも宇宙メダカたちがやってきた。(ちゃんと往復はがきを出して応募したんですよ)。水そう内を果敢に冒険し、次男があげすぎた餌を頼もしいほどにバクバク食べる姿は「さすが宇宙メダカの子孫」。宇宙へ行った祖先の冒険心を受け継ぎ、どこでも生きていけそうな感じだ。心なしかバランス感覚もいいように見えてくる。

 その可愛い姿を眺めているうちに、「放流式までの1ヶ月だけの育ての親なんてつらすぎる・・・」と早くも別れの場面を想像してしまう。事務局に問い合わせると、「産卵・孵化したメダカたちは、ご自宅で育てて結構です」とのお答え。よし、子孫を増やすぞー。

一緒に送られてきた「宇宙メダカ贈呈書」。裏にはメダカの履歴書がついていて誰から誰の手にわたったか記録するようになっている。  宇宙メダカ研究会は、宇宙メダカを飼育したい人に無料で配布している。(営利目的等は除く)。飼育がうまく行かなかった場合も、再度メダカをもらえるという懐の深さ。研究会のホームページには、ユニークな仲間たちが紹介されている。例えば山形県天童市の酒屋さん。メダカに「天童くん」と向井千秋飛行士に命名してもらった記念に大吟醸「天の童」を作ってしまった。四国には、メダカを本格的に育てようと空き家を買い、メダカを通した交流の家にしてしまったお爺ちゃんもいる。人生楽しんでる人ばかり。

 放流会は7月25日、六本木ヒルズの毛利池で午後1時から。毛利衛宇宙飛行士の講演もある。惜しくも今回、抽選に外れてしまった方には、秋以降に配布を予定しているとか。ご希望のかたは8月以降に下記ホームページから、メールを送ってみてくださいね。


宇宙メダカ研究会
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7315/