使い終わった人工衛星やロケットの破片などの宇宙のゴミ・スペースデブリが今、問題になっているのをご存じの方は多いだろう。しかしデブリ同士が衝突し、さらに小さなデブリを増やす「自己増殖」が始まっていることをご存じだろうか? たとえば、2009年2月に起こった米ロの衛星の衝突事故。地上から追跡可能な大きさのものだけでも800個(2009年3月末時点)を超えるデブリを増加させてしまった。事態は想像以上に深刻なのだ。ではどうしたらいいのか? ゴミなら掃除。宇宙空間を「おそうじ」するしかない! と、「おそうじロボット衛星」の研究を進めるのが、JAXA未踏技術研究センターの河本聡美さんだ。 |