晩秋、大空を渡り鳥がわたる季節になると、星空にも渡り鳥が現れる。秋の星座の中では比較的、派手な印象のつる座である。もともと南の地平線ぎりぎりに見える星座であるため、日本での知名度は低いが、明るい星があるせいで、意外にわかりやすく、また探しやすい星座である。もし、地平線までよく晴れ渡った日があれば、暗くなってすぐの頃に、南側が開けた場所で、ぜひ鶴の姿を探してみよう。