野辺山の駅を降り、バスで10分。着いたところは、巨大なアンテナが立ち並ぶ秘密基地のようなナゾの施設!?いえいえ、ここは世界最先端の観測施設をもつ、国立天文台の「野辺山宇宙電波観測所/太陽電波観測所」。宇宙や太陽を電波で観測するって?いよいよナゾが深まります。
「特別公開」当日は、ときおり雨の降るあいにくの天候でした。
山梨県の清里に近い野辺山(長野県)にある観測所は、8月だというのに肌寒かった! のです。取材チームも長袖上着を何枚も着てしまいました。でも観測所内は、宇宙の秘密をとても丁寧におもしろく説明してくださる観測所のみなさんや、来場者のみなさんの熱気ですぐにいっぱいに。特別公開はとても熱~いイベントになりました。
宇宙電波を観測するためには、日本国内では野辺山という場所がとてもマッチしていたのだそうです。
大きな理由は2つ。
- 電波の観測には、大気中の水蒸気が少ないほうがいいので、できるだけ標高が高くて、気温も低い場所
- アンテナで観測するため、雪が降ると観測ができなくなってしまうので、雪がすくないところ
標高が高く、8月でも肌寒い場所に観測所が建てられたのには、きちんとした理由があったんですね!
野辺山観測所の最寄り駅「野辺山」駅は、JRで日本一標高が高い駅(1345m)なんだそうです。隣駅の清里駅との間にはJRの最高標高地点(1375m)がありました。
宇宙からの電波を捉えるのに最適な場所は、標高も高くて、少し宇宙が近づいた気がしてドキドキします。受付でスタンプラリーの用紙をもらって、いよいよ施設探検をスタート!