工場エリア
繊細ないちごの栽培環境をいつでもどこでもコントロール
美味しい“いちご”は実はデリケートな作物!?
フルーツの中でも、圧倒的な人気を誇る“いちご”。ハウス栽培が主流となった近年では、季節を問わずに1年中甘くて美味しい味覚を楽しめるようになりました。
とはいえ、いちごは栽培が非常にデリケートで、生産のハードルが高いと言われる作物。水分量の調節はもちろん、徹底した温度・湿度管理や適度な日照量の確保など、さまざまな条件を揃えなければ、高品質ないちごを育てることができないと言われています。
生育に適した環境を遠隔でコントロール
このような育成条件の課題をクリアにしてくれるのが、ハウス栽培で使用されている制御システムです。このソリューションでは、刻々と変化するビニールハウス内の状況を即座にキャッチ。水分量が少ないときはミストで潅水を行い、日差しが強くなったときはカーテンで仕切るなど、いちごの生育に不可欠な環境作りをコントロールしてくれるのです。
また、システムの表示器を手持ちのスマートフォンと連動させることで、遠隔監視や制御を行うことも。今までは現場に行かなければできなかったきめ細やかな対応も、遠く離れた場所から指先ひとつで実施することが可能です。
オートメーションが農業のあり方を変える!?
ただ、現在いちご栽培で使用されている技術は、あくまでも“生育”に特化したもの。将来的には、ロボットやビジョンセンサーなどを使用したシステムで、いちごの色づきや大きさを撮影し、時期に達したものを収穫する……なんていうことも。
オートメーションが新しい農業を作り出す──。そんな日も遠くないのかもしれません。