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人工骨・関節手術に不可欠!繊細なガイドを作る加工とは?
ブームの裏に、ペットの医療の問題も
空前のペットブームが到来している、この昨今。総務省が毎年行っている家計調査によれば、年間のペット関連費の全世帯平均は2000年から2015年にかけて、約1.5倍にも増加していると言います。
そんな家族の一員であるペットの存在ですが、人間同様にケガをしたり、病気になったりすることも少なくなくありません。中には、事故などによって人工骨や人工関節を入れることを余儀なくされるケースもあるようです。
人工骨手術に不可欠なガイドの性格な動き
人工骨や人工関節は、元々ある骨や関節の代替品としてペットの身体の内部に組み込むもの。当然、ほんのわずかであっても歪みやズレが生じることは許されないため、取付ける手術では何よりも正確さが求められます。
このような繊細な現場で使われるのが、「カッティングガイドブロック」と呼ばれる手術用術具。骨側の面を成形する際にガイドとして使用することで、ペットの骨の形状に合わせて、的確にノコギリを動かすことができるようになるアイテムです。
緻密な加工技術が、毎日の健康を支える!?
そして、このカッティングガイドブロックを製造する際には、角度の違うスリットを何本も入れる必要があるなど、非常に緻密な技術が不可欠。それを実現してくれるのが、自在な形状の金属を正確に切断できる「ワイヤ放電加工」です。実は硬い合金でも加工が可能で、 医療機器部品はもちろんのこと、難加工材の部品加工や超硬工具の刃先加工にも用いられるスグレものなのです。
このカッティングガイドブロックですが、実はペットだけでなく、人間の手術にも使用される“人工骨・関節の必需品”。FAの技術は、ペットと共に暮らす人々の健康の大きな支えになっているのです。