シーケンサ MELSEC-Qシリーズ 特長 CPU

生産性

マルチCPU

シーケンスプログラム実行とマルチCPU間通信は0.88ms周期^*1と高速です。通信周期は、モーション制御に同期しているので、制御の無駄を削減できます。マルチCPU間高速通信周期はモーション制御に同期しているので、制御の無駄を削減できます。

〈インポジション応答時間〉
モーションCPUで使用している1軸目のサーボアンプのインポジション信号をトリガとして、シーケンサCPUから2軸目のサーボアンプに対して軸起動を実行し、サーボアンプが速度指令を出力するまでの時間。この時間が、CPU間のデータ授受の速度の指標となります。

• *1.Q00UJ、Q00U、Q01U、Q02Uは非対応。

サイクルタイムの短縮

大規模・複雑化する生産システムでは、サイクルタイム短縮が不可欠です。基本演算処理速度（LD命令）1.9nsという超高速処理により、さらなるサイクルタイム短縮が実現できます。また、基本演算性能の向上によるスキャンタイム短縮の結果、加工精度のバラツキを抑制できます。さらに、従来マイコンボードのみの対応だった高速制御も、シーケンサで実現可能です。

実数データ処理

高速な実数（浮動小数点）演算により、高精度が要求される加工データなどの演算処理にも、十分対応できます。また、複雑な数式における演算誤差を低減できるよう、倍精度の実数演算命令を搭載しています。

装置を高精度化

定周期割込みプログラムの最小間隔は100µs^*2です。高速な信号を確実に取込み、装置を高精度化します。

例：高速回転するフィルム紙の位置を正確に検出し加工するシステム

• *2.ユニバーサルモデル高速タイプQCPU、ユニバーサルモデルプロセスCPUのみ対応。

基本性能

CPU内蔵デバイスメモリの容量は最大60Kワード^*3です。増大する制御・品質管理データにも対応できます。

• *3.Q13UDVCPU、Q26UDVCPUの場合。

大容量データを扱いやすく

ユニバーサルモデル 高速タイプQCPUでは、8Mバイトの拡張SRAMカセットを装着することで、標準RAMを最大4736Kワードの連続した1つのファイルレジスタとして扱えますので、プログラミングが簡単です。
そのため、デバイスメモリが不足した場合でも、拡張SRAMカセットを増設するだけで、容易にファイルレジスタ領域を拡張できます。

◎ファイルレジスタ容量^*4

• *4.拡張SRAMカセットをファイルレジスタとして使用した場合の最大容量です。CPU本体の標準RAMと拡張SRAMカセットを装着した場合の合計です。
• *5.ユニバーサルモデル 高速タイプQCPUのみ使用できます。

SDメモリカード

SDメモリカードスロットのあるパソコンなどとスムーズにデータ交換が行えます。
また、SDメモリカードと拡張SRAMカセットの同時使用も可能です。そのため、拡張SRAMカセットによるファイルレジスタの拡張とSDメモリカードによるロギングや大容量のコメントデータ格納、メモリカードからのブート運転などを同時に行えます。

大切なデータを保護

最大32文字のファイルパスワードを設定^*6できます。
使用可能文字が英数字に加え、特殊文字（※ @ ＆ など）が使用できパスワードの解読が困難です。

また、CPUにアクセス可能な機器を登録しておけば、登録した機器以外からのアクセスが不可となり、大切なプログラム資産の流出を防止します。^*7

• *6.ユニバーサルモデル高速タイプQCPU、ユニバーサルモデルプロセスCPUのみ対応。（従来機種は4文字で設定可）
• *7.ユニバーサルモデル高速タイプQCPU、ユニバーサルモデルプロセスCPUのみ対応。