モーションソフトウェア SWM-G 特長
- コンセプト
- 特長
- 豊富なモーション制御
- 統合テストツール SWM-G Operating Station
- 多軸システムでのサーボアンプ設定・調整
- サンプルプログラム
- サンプルライブラリ
- CC-Link IE TSN
- サーボアンプMELSERVO-J5
- 仕様一覧
- 関連リンク
コンセプト
幅広い軸数のシステムに対応
- ●16軸版から128軸版までの幅広いラインアップで、大小様々な規模の製造装置での多軸同期制御を支援
- ●お客様が選定されたIPCのCPUコアをSWM-Gに割り振ることで、Windows®側の動作状況に関わらず、高速なリアルタイム制御が可能
装置設計・立上げ時間の短縮
- ●統合テストツールSWM-G Operating Stationにより、設計から検証までを実施し、TCO削減に貢献
- ●マスタ局、リモート局の通信設定や通信状態の確認を実施し、設計工数の削減に貢献
MELIPC連携による保全ソリューション
MELIPCをIPCに選定することで、Edgecross対応ソフトウェアを活用した保全ソリューションを実現
- [予知保全・予防保全]
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- ●モーションソフトウェアの通信APIを使用して、機械診断機能などのMR-J5-Gのデータを収集可能
- ●Edgecross対応ソフトウェアのリアルタイムデータアナライザを搭載したIPC上でデータ解析可能
- [事後保全]
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- ●MR-J5-GのドライブレコーダデータをIP通信で取得し、トラブルシュート時間を短縮
特長
モーションソフトウェアは、パソコン環境にインストールするだけで、モーション制御、ネットワーク制御が可能です。
- ●同梱しているReal Time OS (RTX64) でパソコンをリアルタイム拡張して、CC-Link IE TSNに対応した駆動制御システムに適用できます。
- ●モーション制御に必要なAPIライブラリを使用して、位置決め、同期、カム、速度、トルクなどのモーション制御が様々な装置に適用できます。
- ●ネットワーク制御を用いて、リモートI/Oなどのデバイス局やIP通信対応機器を接続して設定できます。
モーションソフトウェア*1
SWM-G*3
- ●最大制御軸数:128軸
- ●最小演算周期*2:125 [μs]
- ●プログラミング:Visual C++®
モーションソフトウェア用USBキー
MR-SWMG16-U:16軸、MR-SWMG32-U:32軸
MR-SWMG64-U:64軸、MR-SWMG128-U:128軸
- *1.SWM-G Engine、SWM-G API、ネットワークAPI、SWM-G Operating Station、Real Time OS (RTX64) は、モーションソフトウェアに同梱しています。
- *2.最小演算周期は制御軸数、パソコンの性能により異なります。
- *3.SWM-G-N1はEtherCAT®にも対応しています。
- *4.無料体験版 SWM-G-WはUSBキー (ライセンス) 不要です。
豊富なモーション制御
位置決め制御
装置が揺れないようにゆっくり加速し、加速中はジャークを保持、一定速度に移る場合、ジャークを戻します。上手にジャーク調整をすれば、なめらかな加速を実現しつつ、目的速度までの時間も短縮することができます。速度はS字波形になります。
トリガ条件になるまで実行を遅らせる機能です。
軸2は通常運転、直後に軸1はトリガードモーション指令にします。
軸2運転途中にトリガをONすると、軸1は運転を開始します。
自動的に軸起動をするため、搬送装置などでタクトタイム短縮が図れます。
マスタ軸の指令位置にあわせて、追従軸を同じ量だけ移動する並列駆動ができます。
ガントリ原点復帰は、マスタ軸、追従軸のドグを通過後、マスタ軸のZ相で停止します。
1度に2軸以上の原点復帰が可能になり、ガントリ機構にも対応できます。
多彩な機能
システムの通信停止の要求なしで動作中に、トポロジを変更するための機能です。
APIライブラリを使用して、ネットワークの切断/再接続ができます。
CC-Link IE TSN経由でサーボアンプの状態を取得できます。
サーボアンプMR-J5-Gの機械診断情報やエンコーダ内気温度などの情報を取得でき、装置の状態を見える化できます。
特定の条件が満たされたとき出力信号をONします。
リミットスイッチの代用ができます。
タッチプローブ信号が入力されたときに、サーボモータの現在値を読み出すことができます。
ソフトウェアタッチプローブ、ハードウェアタッチプローブがあり、用途により使い分けできます。
軸の等間隔の指令位置で設定した量を補正します。
ボールネジの補正ができ、精度が向上します。
軸が移動方向を変えるときに、設定した量を補正します。
ボールネジのガタを補正でき、装置の精度が向上します。
台形、S字曲線、ジャーク比、ジャーク、パラボリック、サイン曲線、加速時間指定台形など24種類の加減速があります。用途に合わせて加減速方式を選択できます。
統合テストツール SWM-G Operating Station
アプリケーション開発に必要なパラメータの設定、JOG 運転やインチング、位置決め運転等のテスト運転を行うことができます。
また、各軸の状態やサンプリング波形の表示機能により、起動タイミングや運転パターンの検証に活用できます。
[パラメータ設定]
- 各軸のパラメータを一覧表にて設定・確認できます。
- 設定内容をパソコン上のファイルとインポート/エクスポートできます。
[通信設定]
- リモート局のIPアドレス、軸番号、通信周期の設定ができます。
- 設定内容をパソコン上のファイルとインポート/エクスポートできます。
- 接続状況に応じて、自動的にリモート局を設定する機能を搭載しています。
[マスタ局の通信モニタ]
- マスタ局の通信設定の一覧を表示します。
- システムステータスを表示して、通信状態を確認できます。
[リモート局の通信モニタ]
- リモート局のネットワーク状態やIPアドレスを確認できます。
[リモート局の状態表示]
- リモート局のネットワーク状態の詳細表示やテスト通信ができます。
[単軸制御]
- 単軸制御のテスト運転ができます。
- 試運転でよく利用する往復運転を搭載しています。
多軸システムでのサーボアンプ設定・調整
CC-Link IE TSNのIP通信混在機能により、多軸システムでも簡単にサーボアンプの設定や調整が可能です。
統合テストツールと組み合わせてサーボアンプの通信状態を確認しながら、サーボ調整が可能です。
- ●MR-J5-Gに対応
- ●多軸接続により多軸システムを1つのプロジェクトで管理
- ●MR Configurator2からパラメータや機械診断を全軸一括で設定可能
*MR Configurator2はモーションソフトウェアに同梱されていません。
サンプルプログラム
アプリケーション開発に必要なパラメータの設定、JOG 運転やインチング、位置決め運転等のテスト運転を行うことができます。
また、各軸の状態やサンプリング波形の表示機能により、起動タイミングや運転パターンの検証に活用できます。
サンプルライブラリ
モーションソフトウェアSWM-GのAPIライブラリです。
- ■SoftGOT連携用APIライブラリ
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- モーションソフトウェア (SWM-G) とSoftGOT2000のデータなどのやりとりを簡単に行なうことができます。
- ■三菱電機製品連携用APIライブラリ
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- CC-Link IE TSN対応アナログ入力ユニット/アナログ出力ユニットやサーボアンプ (MELSERVO-J5シリーズ) のパラメータ設定が可能です。
生産現場とITシステムを融合するオープン統合ネットワークCC-Link IE TSN
CC-Link IE TSNは、サイクリック通信でリアルタイム性を保証した制御を実施しながら、ITシステムとの情報通信が混在可能なネットワークです。
多様な機器を用いたフレキシブルなシステム構築が可能で、優れたメンテナンス機能を備えているため、工場全体のIIoTインフラ構築に最適なネットワークです。
- *TSN: Time Sensitive Networking
- *IIoT: Industrial Internet of Things
サーボアンプMELSERVO-J5
サーボアンプMELSERVO-J5シリーズは独自の制御エンジンを更に進化させた業界最高レベルの高性能サーボアンプです。
CC-Link IE TSNと接続でき、高速・高精度なモーション制御が可能です。多軸一体サーボアンプは1ユニットでサーボモータ2~3台を駆動でき、省スペース、省配線、低コストを実現できます。
仕様一覧
モーションソフトウェア | |||||
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SWM-G(-N1)※2 | |||||
最大制御軸数 | 16軸,32軸,64軸,128軸 | ||||
通信周期 (演算周期設定) [μs] | 125,250,500,1000,2000,4000,8000 | ||||
ネットワーク | CC-Link IE TSN,EtherCAT®※2 | ||||
CC-Link IE TSN Class | B | ||||
通信仕様 | ホットコネクト,SDO通信,IP通信混在 | ||||
開発環境 | ・Microsoft® Visual Studio® 2017,2019 ・APIライブラリ対応言語:C/C++,.NET (C#,VB.NET,etc) |
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機能 | 制御方式 | 位置,速度,トルク | |||
位置決め | 最大128軸同時 (絶対値指令,相対値指令),オーバライド (可能) | ||||
加減速処理 | 台形,S字曲線,ジャーク比,パラボリック,サイン,加速時間台形 (計24種類) | ||||
補間 | 2~4軸直線補間,2軸円弧補間,3軸円弧補間,3軸ヘリカル補間,PVT | ||||
連続軌跡 | 直線と円弧の組合せ,スプライン補間,先読み速度自動制御,回転ステージを伴う直線/円弧連続軌跡 | ||||
JOG運転 | あり | ||||
リアルタイム制御 | イベント,トリガードモーション,位置同期出力 | ||||
同期制御 | 単純同期,同期ギア比,同期位相オフセット,同期補正,同期の動的確立/解除, 複数組 (最大64組) の1軸対多軸同期 (同期グループ) |
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電子カム | 8系統のカム曲線を定義可能,通信周期ごとのカム曲線,位相操作,クラッチ | ||||
原点復帰※1 | Z相,原点センサ,リミットセンサ,リミット近傍センサ,外部入力信号, メカエンド等,ガントリ軸の原点復帰 |
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I/Oサイズ | 入力8000バイト,出力8000バイト | ||||
補正機能 | バックラッシュ,ピッチ誤差,平面ひずみ (真直度) | ||||
補助機能 | タッチプローブ,ロギング |
- ※1:サーボアンプの原点復帰モードには対応していません。
- ※2:SWM-G-N1はEtherCAT®にも対応しています。