S-PMモータは回転子に強力な永久磁石を組込んだ同期モータです。
誘導モータのような、すべり(負荷増加時の回転速度低下)がなく、高精度な速度制御に適しています。
また、回転子が永久磁石のため、誘導モータで発生する二次銅損(回転子損失)がなく、高いモータ効率を有しています。
センサレス制御とは、センサ(エンコーダ)を使用せずにドライブユニットで回転子位置(磁極位置)と速度を推定し、
永久磁石モータを制御する方式です。三菱独自の適応磁束オブザーバ(※1)を装備したPMセンサレスベクトル制御により、
センサ(エンコーダ)がなくても高精度な速度制御が行えます。
適応磁束オブザーバとは、ドライブユニット内部に仮想モータモデルを持ち、
モータの電圧及び電流からモータの速度/磁極位置を検出する制御方式です。