無停電電源装置(5kVA以下)常時インバータ給電方式 FW-Sシリーズ
UPS×GOT連携機能
FW-Sシリーズと表示器GOT2000シリーズをRS-232Cケーブルで接続することで、GOTの画面上でUPSの監視制御を行えます。盤内など、目の届きにくい場所に設置されたUPSのリアルタイムでの状態把握や過去の異常発生履歴、UPSの設定が可能となり、お客様でのメンテナンス性・利便性を向上させます。
UPS状態表示
UPSの出力(運転)状態やバッテリ電圧(残量)、警報有無を確認できます。また、バイパス運転への切替やセルフテスト実行用のスイッチも用意しています。
トレンドグラフ
入力電圧、出力電圧のトレンドグラフを表示します。
稼動履歴
下記履歴を表示します。
・UPS稼動時間及び日数
・過負荷回数
・電源異常回数
イベント履歴
下記履歴を表示します。
・各種異常や過負荷
・バッテリ劣化
・瞬低発生(PLC経由での接続に限る)
UPS設定
下記履歴を表示します。
・復電時起動設定
・UPSセルフテスト間隔
・出力電圧設定
・バッテリ交換日
電圧変動や瞬低にもしっかりと対応
無瞬断でのバックアップ切替
停電や瞬低の発生時に無瞬断でバックアップ運転に移行します。シーケンサ、パソコン、制御機器での電源障害対策や、マグネットスイッチ、ミニチュアリレーの電源保護に最適です。
AC85~144Vの幅広い入力電圧に対応
電圧変動等によるバックアップ動作への切替回数を削減します。不要なバッテリ電力の消費を抑制し、バッテリ残量不足を防ぎます。
クリーンな出力電圧
UPSのアクティブフィルタ機能が、無効電力、高調波電流を抑制し力率を改善します。また、入力電源からの高調波、サージ・ノイズ等を含む歪電圧波形をクリーンな正弦波にします。
電源出力を自在にコントロール(CVCF機能)
UPS設定ソフト「UPSSET」にて、左記の機能を簡単に設定可能です。
出力電圧の任意設定
出力電圧を100~120Vまで1V単位で設定可能です。
※工場出荷時は100Vです。
出力電圧・周波数を固定
入力電圧や周波数に影響されることなく、任意の電圧・周波数で出力することができます。
ソフトスタート機能
UPS起動時に出力電圧を徐々に上げながら負荷に印加することで、突入電流の抑制が可能です。電源印加時の大きな突入電流によるFA機器のトラブルを防止します。
商用・バッテリ起動双方に対応 ※
バッテリが寿命・劣化状態でも、また商用電源がない場合でも、UPS起動が可能です。※
特長 | 注意点 | |
---|---|---|
商用起動 (ホットスタート) |
バッテリが寿命・劣化状態でも商用給電がある場合、UPSの起動が可能です。 | 商用電源がない場合はUPS起動不可となります。 (非常電源としてはお使いいただけません。) |
バッテリ劣化状態でUPS運転が可能の為、定期的なセルフテスト、UPS警報の信号出力をお勧めします。 | ||
バッテリ起動 (コールドスタート) |
商用電源が無い場合でもバッテリから給電しUPSが起動、接続機器への給電が可能です。 【用途】 ①電源工事施工前の現場での負荷機器の立ち上げ ②停電時の非常電源 |
バッテリ容量低下・劣化の場合は起動不可となります。 |
FW-S10(C)-0.7K, 1.0K, 1.5Kは商用起動のみ対応しております。
多様な操作性と多彩な監視機能
外部信号端子への接続部に差込端子台を採用しています。
電線の先端を接続穴に差込むことで配線が可能です。
■外部信号端子詳細
信号名 | 端子記号 | 機能名 (工場設定時)※ |
内容 | 選択機能名 | |
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入力 信号 |
IN1 | 1(+)ー4(-) | リモートON/OFF | 盤面などからリモートスイッチの操作で、UPSの運転開始や停止が可能です。 | ・リモートON ・リモートOFF ・ブレーカ連動(AX) ・ブレーカ連動(AL) |
IN2 | 2(+)ー4(-) | バイパス切換 | 操作パネルのボタン操作だけでなく、外部信号によってもUPS運転状態からバイパス運転に切り換えることが可能です。 | ||
IN3 | 3(+)ー4(-) | 非常停止 | 外部信号による非常時のUPS出力停止機能を搭載。 SEMI規格の対応装置への組み込み用として最適です。 |
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IN4 | 5(+)ー6(-) | UPSシャットダウン | バックアップ運転時に入力するとUPSをシャットダウンできます。 UPSの操作用スイッチは、セレクタスイッチ、押しボタンスイッチ、非常停止スイッチに対応しています。 |
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出力 信号 |
OUT1 | 7(+)ー10(-) | バックアップ運転 | 停電などの発生によりバックアップ運転に切り替わった場合に信号を出力します。 | ・設定負荷超過 ・瞬低警報 |
OUT2 | 8(+)ー10(-) | 放電終止予告 | バックアップ運転状態で、バッテリ容量の低下により放電終止が近づいた場合に信号を出力します。 | ||
OUT3 | 9(+)ー10(-) | バイパス状態 | バイパス運転状態の場合に信号出力します。 | ||
OUT4 | 11ー12 | UPS警報 | バッテリ劣化や出力電圧異常、過負荷といった異常検出時に出力します。 |
設定ソフトウェア「UPSSET」にてパターン設定、個別設定することができます。
ブレーカ連動機能 業界初!
ブレーカの警報スイッチ(AL)と補助スイッチ(AX)をUPSに接続し、以下を自動で識別します。
- 停電、ブレーカトリップ時 → 電源供給(バックアップ)を続ける
- 手動でブレーカOFF時 → UPSを停止する(バックアップに移行しない)
- 手動でブレーカON時 → UPSを通常運転する
夜間や計画停電、定期点検時にブレーカに連動したUPS操作が可能です。
UPS履歴管理ソフトウェア「UPS_LOG」にてUPS本体より瞬低履歴を読出しします。
UPS出力の停止状態で外部信号をテスト出力することが可能です。
配線ミスをあらかじめ確認することができます。
確認時は操作パネルのSET MODEランプが点灯します。
個体差によりランプの色味が異なって見えることがありますが、機能・性能上問題はありません。
メンテナンス性
フロントパネルを開くことで、簡単にユーザーでバッテリ交換ができます。また、ホットスワップ方式を採用しているので、負荷へ給電したままバッテリ・冷却ファンの交換が可能です。2.0kVA, 3.0kVA, 5.0kVAは長寿命のファンを採用しており、ファン交換は不要です。