特集論文

“MELSEC-Qシリーズ”電力計測ユニット
2014年4月公開【全3回】
福山製作所 下江政義
要旨
三菱電機は、生産現場におけるエネルギー情報を活用することで“生産性の向上”と“コスト削減”を実現する“e&eco-F@ctory”構想に基づき、2010年に業界初(注1)となる汎用シーケンサ搭載タイプの電力エネルギー計測器“MELSEC-Qシリーズ電力計測ユニット“QE81WH””を発売した。
(注1)2010年8月20日現在、当社調べ

国内、海外での更なる生産性向上及び省エネルギー活動の推進を支援するため、電力計測ユニットの三相4線対応品、多回路品を開発した。主な特長は次のとおりである。
(1) 省スペース、省配線、簡単計測を実現
- MELSEC-Qシリーズのベースユニットに直接取り付けられるため制御盤のサイズを変えずに設置可能。多回路計測品のラインアップで更なる省スペース化を実現
- 計測データを伝送するための通信線が不要となり、省配線化が可能。通信プログラムが不要であり、計測データの収集を行うシステム構築がスムーズに実現可能
(2) よりきめ細かな原単位管理をサポート
- 短い周期でのデータ収集による原単位管理が行え、きめ細かな管理による省エネルギー活動の推進が可能
(3) データの見える化もカンタンに
- 製造現場でのエネルギー情報をより簡単に把握できるGOT(Graphic Operation Terminal)やMELSEC-Qシリーズの“高速データロガーユニット“QD81DL96””との組合せによって、 計測データの表示やロギングシステムを構築することが可能。
- 要旨 “MELSEC-Qシリーズ”電力計測ユニット
- 第1回 製品コンセプト・仕様
- 第2回 製品特長(上):多回路化での処理速度向上技術
- 第3回 製品特長(下):ソフトウェア対応・機能改善