ニューラル
ネットワーク

それは・・

「脳のやり取り」を模したアルゴリズム。

1 人間の脳のしくみを
参考に
コンピュータ上で表現

もともとコンピュータの開発初期のころには、「ルールがない問題」は解決できないものでした。
さまざまな経験によって人間の脳が学習を重ねていくように、入力される情報をいろいろな情報とつなぎ合わせ、ある一定のルールを発見し「物事の特徴を見抜く」ことを実現した技術、それが[ニューラルネットワーク]です。

本来の語源は、人間の脳内の神経細胞である「ニューロン(neuron)」から。ニューロン一つ一つがお互いにつながって、情報をやり取りしているかのような、人間の脳の仕組みを参考にした数学的構造(アルゴリズム)こそが、ニューラルネットワークと呼ばれ、今の人工知能(AI)のもとになっているんですね。

2 ディープラーニング
とどういう関係?

「人間の脳をコンピュータ上でモデル化したもの」であるニューラルネットワークは、予測や分類、分析などさまざまな分野で用いられています。

ニューラルネットワークは、主にデータを受け取る「入力層」、学習内容によってつながり方を変える「中間層」、結果を出す「出力層」に分かれた仕組み。入力層から受け取った情報は、中間層でさまざまな情報とやり取りしていく間に、情報を自分なりに評価して、特徴や一般的なルールを発見。その結果を、出力層に出力していきます。

実はこの「中間層」を何千何万層にも重ねて、「特徴」の出力精度を飛躍的に向上させた構造、それが「ディープニューラルネットワーク」と呼ばれ、これを用いた機械学習のことを[ディープラーニング(特徴表現学習)]と呼んでいるんですね。監視カメラなどの画像認識やテキスト翻訳、音声認識など、身近ないろいろなところに、このニューラルネットワークが使われています。

POINT!

人間の脳みたいに考えられたら……が
AIの出発点なんだね。