ものづくりへの想い
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低温機器・チラー・ほか
- 開発から製造工程に関わる一人一人が
品質を守り、モノづくりを行っています。 - 卓越した技術で業界をリードしている三菱電機の冷熱主幹工場として「冷熱システム製作所」は常に信頼性の高い製品を送り出しています。取り扱い機種数は業務用空調機、チリングユニット、低温機器等、約10,000種(オプション部品含む)あり、それらの1点1点に対して検査・チェック工程を設け、高品質の製品をみなさまへお届けしております。
設計
部品選定では、難燃性の高いもの(UL94※ V-0)や熱硬化性樹脂を採用
※UL94:「Underwriters Laboratories Limited Liability Company (アメリカ保険業者安全試験所)」が制定する製品安全規格で、プラスチック材料の難燃性の規格の意味基板や基板内の端子台等の発火リスクのある部位・周辺の部材は難燃性の高いものを使用し、さらに電源端子台や電磁接触器等の電気通電部を保持している箇所は熱硬化性樹脂を使用することで、発火や加熱溶融を防止しています。
(一部機種を除く)
難燃グレードの基準
難燃グレード(UL94 V-0)の電源端子台
品質向上のための様々な解析を実施
部品レベルからユニットまで様々な解析を実施。開発スピードと検証の効率を高めます。
フィンと空気間の熱伝達率分布解析
熱流体解析により、熱伝達率を向上したフィンを開発し、熱交換効率を向上させることで、省エネにつなげます。
プロペラファン翼面圧力の空力流体解析
流体解析により、空力性能を向上したファンを開発し、回転効率を向上させることで消費電力の削減や低騒音化につなげます。
検証
搭載部品の耐久性をチェック
ファンや冷媒回路の主要部品(電子リニア膨張弁、熱交換器、圧力容器など)では破壊試験を行い、その部品の耐久限度を確認する「部品の信頼性試験」を行っています。
ファンの破壊試験
段階的に回転数を上げ、壊れる回転数をチェックします。
電子リニア膨張弁の破壊試験
段階的に水圧を上げ、壊れる水圧をチェックします。
ユニットの安全性・耐久性を評価
悪条件下でも故障せず運転可能か、様々な条件下で試験を実施しています。
いじわる試験
悪条件下でも適正な動作となるかチェックします。
(例:氷雨低温試験 ファン・モーター等を氷結した状態で起動が可能か、または破損が無いか確認)
加振試験
輸送中の振動に対する、製品の耐久性・安全性の試験を実施。一定の振動に耐える性能があることを評価します。
製造
画像認識やAR技術を活用
画像認識を活用し、部品組み忘れを防ぎます。また、AR技術を活用し、ボルト締めが正確に行われるよう、位置・回転数・トルクの強さを自動で検知し、作業者に指示を出します。
画像認識の活用
圧縮機の組立・組付工程では、画像認識技術を活用し作業ミスを防ぎます。部品組み忘れをカメラが検知すると設備が停止し、次工程流出を防ぎます。
AR技術の活用
ボルト締め付け工程では、AR技術を活用し作業支援を行います。正しい位置・順番でボルトを締め付けたかをシステムが管理します。
※AR:「Augmented Reality」の略で、主にコンピューターを用いて「現実にデジタルな情報を追加して表示させること」の意味
ナビゲーションシステムや画像認識等を活用
ユニット組立の際は、台車Navi®と呼ばれるナビゲーションシステムや、画像認識での部品照合による組付間違い防止を図るなど、全数良品を提供できるよう生産品質の維持に努めています。
台車Navi®
画像認識の活用
文字認識の活用
より厳しい試験方法を採用
圧縮機の気密試験では空気を使った目視検査から、ヘリウムガスを使った自動検査へ変更。自動検査導入によって、数値管理ができるようになり、検査品質の安定性も向上。溶接不良に対してより厳しい検査を行うことで、製品の品質向上を図りました。
空気 + 目視検査
市場からの漏れ報告;2件/年(2022年8月現在)
ヘリウム + 自動検査 (検出感度100倍(従来比))
市場からの漏れ報告;0件/年(2022年8月現在)
製品検査データは客観的にチェック
ユニット生産時には「気密試験」や「絶縁耐力検査」などを全数実施しています。検査においては、感覚ではなくデータで客観的に判定確認をしています。さらに、検査データは品質管理部門で保管し、トレーサビリティ向上に役立てています。
ヘリウムによる気密試験
絶縁耐力検査
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