このページの本文へ

ここから本文

  1. Home
  2. 導入事例
  3. 社会福祉法人邦寿会 様

サントリー創業者の鳥井信治郎氏が設立し、2021年に創立100周年を迎えた社会福祉法人邦寿会。同会が運営する総合福祉施設「どうみょうじ高殿苑」は、三菱電機ITソリューションズ株式会社(MDSOL)が提供する見守り介護システム「Neos+Care(ネオスケア)」を導入しました。プライバシーに配慮したシルエット画像で入居者の行動を把握し、転倒事故を予防するとともに、職員の訪室回数を軽減しました。インシデントが発生した際には映像を見返し、原因を究明し再発防止策を講じることにより介護サービスの質の向上に役立てています。

左から、
社会福祉法人邦寿会 総合福祉施設 どうみょうじ高殿苑 総合施設長 中本 勝也氏、
社会福祉法人邦寿会 総合福祉施設 どうみょうじ高殿苑 施設部門長 大谷 純平氏、
社会福祉法人邦寿会 総合福祉施設 どうみょうじ高殿苑 機能訓練指導員(理学療法士)加藤 善久氏

介護職員の負担軽減に向けて見守り介護システムの導入を検討

邦寿会が運営する「どうみょうじ高殿苑」は、大阪府藤井寺市に2008年に開業した全室個室ユニットケアの地域密着型高齢者向け複合介護施設です。特別養護老人ホーム、グループホーム、ケアハウス、ショートステイ、デイサービスなど幅広いサービスを提供しています。

総合施設長の中本勝也氏は施設の特徴を次のように語ります。

「どうみょうじ高殿苑は、さらに2023年に居住支援法人に指定され、新たに住宅確保要配慮者の居住支援事業を開始しました。地域に密着した地域貢献活動の新たな取組として、小中学生向けの学習支援や、子育て世帯向けの食事提供等を通して、子どもの居場所づくりを行っています。2024年8月には日本で唯一の全国規模の介護技術コンテスト『オールジャパンケアコンテスト』において、口腔ケア部門の優秀賞を受賞しました」

約3,300坪の広い敷地に複数のケアユニットがあり、入居者が穏やかな日差しを浴びながら生活できるよう、吹抜けを中心とした回廊型で個室を配置しています。そのため、職員の移動距離がどうしても長くなります。そこで、入居者が転倒するなど事故が発生した際にいち早く職員が駆け付けられるよう、以前はベッドサイドやトイレ前、廊下などに複数の赤外線センサーを設置し、職員のPHSに通知をするようにしていました。当時の状況について施設部門長の大谷純平氏は次のように語ります。

「当施設では転倒、転落、皮膚剥離といった事故があり、その4割近くが転倒によるものでした。職員は事故を減らすべく、常に高い緊張感を持って対応しているものの、施設が広いために駆け付けるだけで時間がかかります。また、センサーの通知を受けて急いで駆け付けてみると、ベッドで寝返りを打っただけだったということもありました。居室内の様子を映像で見ることができれば無駄な訪室を減らして、職員の負担が軽減できると考え、新たな見守り介護システムの導入を検討しました」

介護業界におけるICTへの精通と親身な提案を評価

見守り介護システムの調査を開始したどうみょうじ高殿苑は、複数の製品を比較した中からMDSOLが提案した「Neos+Care」を検討し、ユーザー見学を経て導入を決めました。

MDSOLからNeos+Careを導入することに決めた理由について中本氏は次のように語ります。

「介護業界のICTに精通しているMDSOLには、1990年代から介護ソフトの『ほのぼのNEXT』、ハードウェア、基幹システムの導入などで支援いただいた実績があります。今回はトータルコストと他システム・機器との連携性を評価して、Neos+Careに決定しました。大きかったのは、プライバシーに配慮してシルエット映像で表示することと、映像をセキュリティー性の高いサーバーで保存できることでした」

2023年5月に採用決定後、4ヵ月程で導入が完了し、同年9月より運用を開始しました。

機能訓練指導員の加藤善久氏は「職員の中にはIT機器の操作に慣れていない方もいるため、現場を職員と一緒に動きながらマンツーマンの指導や、簡単なマニュアルを用意することで浸透を図っていきました」と語ります。

2025年1月時点で、49室にNeos+Careを設置し、ベッド付近が俯瞰で可視化できるようにしています。Neos+Care本体に距離センサーを内蔵しているため、センサーと画像処理の両方により、入居者の危険につながる動作を正確に見つけることができます。検知する危険動作も、起き上がり、端座位(ベッドなどの端に腰掛け)、離床、柵越え、ずり落ち、転倒など複数の設定が可能です。

「当施設では、ご入居者の起き上がり、端座位、歩行の3つを危険動作に設定し、危険動作が検知された際は、職員のスマートフォンにリアルタイムで通知されるように設定しています。職員は、ご入居者一人ひとりの日常生活動作や危険度にあわせて、優先順位を付けて必要な対象動作を設定し、よりきめ細かな見守りを行っています」(加藤氏)

居室のリアルタイム可視化により職員による訪室回数が激減

様々な危険動作の予兆を高精度で検知するNeos+Careにより、転倒事故の件数は導入前と比べて減少しました。職員はスマートフォンからいつでもどこでも入居者の状態を映像で確認することができるため、無駄な訪室も激減し、負担が軽減されました。

「Neos+Careからの通知を受けた職員はスマートフォンで映像を確認し、介助が必要ないと確認できれば、訪室を取り止めます。その結果、1日で約900件の検知に対して、実際の訪室は約90件と10%程度に抑えられています。負担が軽減されたおかげで、夜間にご入居者がトイレに行かれる際も素早くお部屋に駆け付け、より安全に介助できるようになりました」(加藤氏)

転倒などの動きは、介護ソフトに自動記録されるようになっています。検知動作も記録され、映像はサーバーに常時保存されています。

「ご入居者は、ベッドサイドに手すりではなく、近くの車イスを手で押してしまい転倒するといった想定外の事故が起こることがあります。以前は、事故後の会議でも原因を推測するしかありませんでしたが、Neos+Careの導入後は事故の原因も把握できるようになり、再発防止策を講じたことで、同様の事故が起こらなくなりました」(中本氏)

どうみょうじ高殿苑では、Neos+Careを入居者の介護だけでなく、職員教育にも活用しています。チームリーダーが新人職員の介護方法について、映像を見ながらアドバイスをするといった使い方もしています。これにより職員全体の介護の質の向上を図っています。

Neos+Careは、職員だけでなく、入居者の家族に対しても、安心感を与えることができます。

「ご入居者のご家族に説明する際、最初は不安視されていたご家族も、シルエット映像でプライバシーが守られることや、居室内では転倒・転落の事故リスクが高いことを認識していただいけるようになってからは、安心して任せていただいています」(大谷氏)

見守り介護システム Neos+Care の利用イメージと導入効果

インカムやナースコール連携による
情報共有の強化と自動記録の整備

入居者の見守り環境を強化したどうみょうじ高殿苑では今後、インカムやナースコールとの連携などを通して、職員間の情報共有を強化していく方針です。さらに、業務全体をスマートフォンに集約し、介護記録への入力をすべて自動化することで職員の負担を軽減しながら、介護全般の質の向上効率化を進めていく将来構想を描いています。

「体温や血圧、脈拍などのバイタル情報から、移動介助などの介護記録まで、あらゆる記録を自動化することで職員の負担を軽減しながら、ご入居者のケアにかける時間を増やし、安心して過ごしていただける環境を整備していきます。MDSOLには、ICTを活用した介護業務の効率化に向けて引き続き協力をいただければと思います」(中本氏)

どうみょうじ高殿苑は、邦寿会の理念「笑顔と思いやり、共に暮らし、安らぎと喜びを分かち合う」の実現に向け、温かい心と笑顔あふれるケアで、安心で安全な日々の暮らしを支えていきます。

  • 次世代予測型見守りシステム Neos+Care(ネオスケア)

    高精度な見守りシステムで職員の負担を軽減!
    「Neos+Care」は、見守りカメラで危険動作の予兆をとらえ、転倒事故予防と職員の業務負担を軽減し、介護サービスの質の向上が図れます。

    詳細はこちら お問い合わせはこちら

社会福祉法人邦寿会

所在地 大阪府大阪市旭区高殿5丁目10-7

創立 1921年

https://www.houjukai.jp/

総合福祉施設 どうみょうじ高殿苑

所在地 大阪府藤井寺市道明寺3丁目2-2

開設 2008年

https://www.houjukai.jp/domyoji/