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  3. ネットワークカメラ用録画・配信サーバー「ネカ録」

ネットワークカメラ用の録画・配信サーバーとして金融機関をはじめ、製造業、サービス業、医療機関など幅広い業界で利用されている三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社(MIND)の「ネカ録」。このたびカメラ接続数を最大256台まで拡大し、AIカメラにも対応した新バージョン「ネカ録6」の販売を開始しました。これにより、大規模システムへの対応力向上を図るとともに、お客様の業務効率化に貢献します。

左から、
三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 クラウドプラットフォーム事業部 プラットフォームソリューション部 担当部長 鍋山 和也氏、
三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 クラウドプラットフォーム事業部 プラットフォームソリューション部 技術課 澤田 研介 氏、
三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 営業統括部 サービスプロダクト営業部 販売推進第三課長 阪元 大輔 氏、
三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社 営業統括部 サービスプロダクト営業部 販売推進第三課 担当課長 荻上 晃宏 氏

2005年以来、機能強化を重ねて進化を続けてきた「ネカ録」シリーズ

ネカ録は、2005年の発売当初から様々なメーカーのカメラをサポートする「マルチベンダーカメラ」対応により、適材適所で最適なカメラを使いたいお客様から高い評価を得てきました。

世代を重ねるごとに接続できるカメラの台数、HDD容量、画質といった基本性能の強化に加え、先進的な機能をいち早く搭載してきました。ネカ録の進化について営業統括部 サービスプロダクト営業部 販売推進第三課 担当課長の荻上晃宏氏は次のように語ります。

「大きな転機となったのは2013年に発売した『ネカ録4.0』です。ネカ録4.0から自社開発・自社生産のハードウエアを採用し、可用性・信頼性を高めました。さらに高品質製品の証である三菱電機のコーポレートロゴを取得したことで、品質に厳しい金融機関等での採用が増えました」

当初は監視カメラの録画がメインでしたが、2017年に発売した「ネカ録5」に搭載したAPI連携機能により外部システムとの連携が容易になり、用途が拡大。映像やPC画面の配信サーバーとして利用することで、現在は多様な業種の業務効率化やトラブル解析などでも活用されています。

カメラ接続数拡大、AIカメラ対応保守性向上を実現した「ネカ録6」

最新バージョンの「ネカ録6」は、主な機能強化として、(1)カメラ接続数の拡大、(2)AIカメラへの対応、(3)保守性と信頼性の向上の3点を実現しました。

  • (1)カメラ接続数の拡大

    HDD上位モデル「NSー5860」では、従来モデルから64台増の最大256台、HDD中位モデル「NSー3860」は96台増の最大192台、HDD下位モデル「NSー1870」は80台増の最大128台のカメラを接続できます。

    カメラ接続数拡大の背景についてクラウドプラットフォーム事業部 プラットフォームソリューション部 担当部長の鍋山和也氏は次のように語ります。

    「お客様のニーズとして、業務の流れを全体的に見たいといった要望や、テナントや建物全体の様子を監視したい、死角をなくしたいといった要望が増えています。一方、カメラの台数を増やしても、設置スペースや電気代を考えると録画サーバーの台数は増やしたくないという声もあります。そこで、OSとソフトウエアのチューニングを行い、最大接続数の増加を実現しました」

  • (2)AIカメラへの対応

    近年、監視の分野ではAIを活用した映像解析が浸透しはじめています。監視カメラの映像をAIが解析することにより、不審な人物や動く物体を自動検知することができます。そこで、カメラ本体にAIプロセッサーを搭載した三菱電機のネットワークカメラ「MELOOK AI」と接続し、AI映像解析データの大容量保存ができる機能を追加しました。AIカメラ対応の目的について営業統括部 サービスプロダクト営業部販売推進第三課長の阪元大輔氏は次のように語ります。

    「AIカメラとネカ録を組み合わせることで、例えば不正侵入といった犯罪の抑止、店舗運営における混雑検知、工場管理における業務効率化、作業の安全性確保などに利用することができます。AIカメラからネカ録に収集した検知データは、CSV形式でダウンロードすることもでき、検知結果を可視化したり分析したりすることも可能です」

  • (3)保守性と信頼性の向上

    ネカ録はRAIDやホットスワップに対応し、録画を継続したまま故障したHDDを交換できます。しかし、従来のネカ録のOSは、データ記録用と同じHDDに保存していたため、複数のHDDが同時に故障しデータが読み出せなくなると、ディスクセットの交換が必要でした。

    ディスクセットの交換は、HDDセットの準備とOSのインストール、検査、再設定といった手順を要するために、映像が記録できない「空白の時間」が発生します。そこで録画できない欠損時間を短縮するため、ネカ録6ではOSをHDDから切り離して専用のフラッシュメモリに格納しました。クラウドプラットフォーム事業部プラットフォームソリューション部 技術課 澤田研介氏はその狙いについて次のように語ります。

    「経年劣化などでHDDが故障した場合も、HDDの交換だけで済むため、映像の欠損時間を短縮することができます。また、OS自体が破損してしまった場合でも、フラッシュメモリを交換することにより、HDDに保存した録画データに影響を及ぼすことなく速やかにシステムを復旧することができます」

大規模システム対応やAPI連携などネカ録の特長を活かした活用例も豊富

「ネカ録」は、長年にわたり進化を続けてきたこともあり、豊富な活用例があります(図版も参照)。

特長的な例のひとつがLTOテープへのバックアップです。金融機関では、内部統制の観点から、重要な業務を撮影した映像データを長期間保管するニーズが増えています。ネカ録本体でもHDD容量の上限までの長期保管は可能ですが、再生頻度の低い映像をHDD上に保管し続けるのは合理的ではありません。そこで、LTOテープにバックアップすることで安価に長期間保管することが可能になります。

「ネカ録では、オプション製品のネカ録画像集積ソフトを活用してLTOテープへのバックアップシステムを構築し、年単位の映像を保管することができます。これにより、再生頻度の高い映像はネカ録本体に保管し、バックアップ用の映像はLTOテープで保管するといった運用ができます。LTOテープでのバックアップは、金融業界だけでなく、賞味期限の長い加工食品のフードディフェンスとして、映像を長期間保管する用途で食品業界でも採用されています」(阪元氏)

もうひとつの活用例は、医療・介護現場の見守り業務の効率化です。ネカ録はAPI連携により、外部のシステムと容易に連携ができます。そこで、病床のベッドに設置した生体センサーから取得したデータを管理するサーバーとネカ録をAPI連携することで、心拍、呼吸、体動などの急変により入居者や入院患者のアラート情報が発報された際、介護士や看護士はスマートフォンやタブレットから速やかにライブ映像や録画映像を確認することが可能になります。

「不要な訪室を削減できるため、介護士や看護士の負担軽減につながります。コロナ禍においては、入居者と介護士・看護士との不用意な接触を削減することができました」(荻上氏)

AIカメラとネカ録6 連携の活用例

表示ビューアの機能拡張やシステム連携の拡大などの強化を継続

今後のネカ録については、継続して市場のニーズに応じて基本性能の強化を進めるとともに、表示ビューアの機能拡張、システム連携の拡大、大規模システム対応などの機能拡充を進めていく方針です。

「ビューア機能の強化を継続して検討しながら、お客様の運用効率の向上に貢献していきます。システム連携についても、赤外線センサーと連携した防犯・セキュリティーなど、活用の幅を拡げながら“つながる”ネカ録を目指していきます」(鍋山氏)

  • ネットワークカメラ用録画・配信サーバー ネカ録

    新シリーズ「ネカ録6」で、さらに広がる用途にも対応

    ネカ録は、2005年に販売開始した業界初のネットワークカメラ用録画・配信サーバーです。 様々なメーカーのカメラを接続できるのでお客様のご要望に柔軟に対応可能録画を停止せずに故障したHDDや電源を交換できるホットスワップ対応 地図やカメラ配置図を使って拠点やカメラを選択できるので多拠点監視が簡単

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