空調用チリングユニット 空冷式ヒートポンプチラー
空冷式ヒートポンプチラーDT-RⅢ
大容量・高効率を両立したモジュールチラー
限られたスペースに大容量の熱源機を設置したい、そんなニーズに同サイズで業界初 80馬力までラインアップし、省スペース化と省施工化に貢献する空冷式ヒートポンプチラーDT-RⅢがお応えします。業界初の80馬力に加えて、クールタフネス仕様・加熱強化仕様などラインアップも拡充し、お客様のご要望にお応えします。
※下の写真は4台連結イメージ
冷房専用機
ヒートポンプ機
独自のY型構造により連結時のスペース確保
Y型構造を採用することで、モジュール連結設置時の課題であった、空気側熱交換器への吸い込みスペースとメンテナンススペースの確保を実現し、メンテナンス性の向上を図っています。
製品の特長
業界トップクラス※1の省エネ性
R32冷媒採用、アルミ扁平管熱交換器採用で、冷房運転時の吸込温度を上限52℃まで拡大。大容量80馬力(冷房専用)・クールタフネス仕様60馬力(冷房強化)を新たにラインアップし、省スペース性・省設置性が更に向上しました。また、40～60馬力 加熱強化仕様も新たにラインアップし、寒冷地でも安心してお使い頂けます。
■製品仕様
| 馬力 | 40HP | 50HP | 60HP | |
|---|---|---|---|---|
| 機種名 | CA(H)V-MP1180B | CA(H)V-MP1500B | CA(H)V-MP1800B | |
| 冷却 | 能力（kW） | 118 | 150 | 180 |
| COP(△7℃) | 3.69 | 3.51 | 3.28 | |
| COP(△5℃) | 3.61 | 3.42 | 3.22 | |
| 加熱 | 能力（kW） | 118 | 150 | 180 |
| COP(△7℃) | 3.71 | 3.59 | 3.45 | |
| COP(△5℃) | 3.64 | 3.52 | 3.39 | |
| 冷媒 | R32 | |||
| 圧縮機 | インバータスクロール圧縮機×4台 | |||
| 外形寸法（mm） | 幅1,080×奥行3,400×高さ2,350 | |||
| 法定冷凍トン | 20トン未満 | |||
| 水熱交換器 | ブレージングプレート式 | |||
| 空気熱交換器 | フィンチューブ式(アルミ扁平管) | |||
| 馬力 | 70HP | 80HP | クールタフネス | |
|---|---|---|---|---|
| 機種名 | CA(H)V-MP2000B | CAV-MP2360B | CAV-MP1800BC | |
| 冷却 | 能力（kW） | 200 | 236 | 180 |
| COP(△7℃) | 3.06 | 2.93 | 3.31 | |
| COP(△5℃) | 3.00 | 2.85 | 3.25 | |
| 加熱 | 能力（kW） | 200 | - | - |
| COP(△7℃) | 3.36 | - | - | |
| COP(△5℃) | 3.30 | - | - | |
| 冷媒 | R32 | |||
| 圧縮機 | インバータスクロール圧縮機×4台 | |||
| 外形寸法（mm） | 幅1,080×奥行3,400×高さ2,350 | |||
| 法定冷凍トン | 20トン以上 | |||
| 水熱交換器 | ブレージングプレート式 | |||
| 空気熱交換器 | フィンチューブ式(アルミ扁平管) | |||
- ※1冷却は、外気温度35℃、冷水入口14℃、冷水出口7℃(出入口温度差7℃差)と、外気温度35℃、冷水入口12℃、冷水出口7℃(出入口温度差5℃差)の時の値を示します。
- ※2加熱は、外気温度7℃DB/6℃WB、温水入口38℃、温水出口45℃(出入口温度差7℃差)と、外気温度7℃DB/6℃WB、温水入口40℃、温水出口45℃(出入口温度差5℃差)の時の値を示します。
- ※3表中のCOPには内蔵ポンプの消費電力は含んでおりません。
- ※4冷却能力・加熱能力・COPの表示値許容公差はJRA4060・2021「ウォーターチリングユニット」に基づきます。
業界初、大容量80馬力が新登場！大規模な冷房・冷却用途にお応えします！
現行品40～70馬力と同サイズで業界初の80馬力をラインアップ。ビルや工場、データセンターなどの大規模な冷房・冷却が必要な場所で、設置台数を減らして省スペースを図ることができ、水配管・電気配線等の付帯設備削減による工事の省力化やメンテナンス負荷の軽減にも貢献します。
■400馬力相当での比較
| 80馬力×5台 | 40馬力×10台 | 50馬力×8台 | |
|---|---|---|---|
| 設置イメージ |  |
 |
 |
| 台数 | 5台 | 10台 | 8台 |
| 定格能力 | 1,180kW （236kW×5台） |
1,180kW （118kW×10台） |
1,200kW （150kW×8台） |
| 据付面積 | 19.04m2 （W：5,600mm×D：3,400mm） | 38.25m2 （W：11,250mm×D：3,400mm） | 30.57m2 （W：8,990mm×D：3,400mm） |
| 水配管接続箇所 | 10カ所 | 20カ所 | 16カ所 |
| 電気配線接続箇所 | 5カ所 | 10カ所 | 8カ所 |
外気吸込温度43℃でも定格冷却能力180kWを維持！60馬力 クールタフネス仕様(冷房強化)の追加！
冷房・冷却負荷に対応する新たな仕様として、60馬力 クールタフネス仕様(冷房強化)をラインアップ。
猛暑等の影響により、設置場所の外気温度が高くなっても、外気温度43℃まで定格冷却能力(180kW)の維持が可能です。能力低下による負荷側用途への影響を最小限に抑制し、冷房・冷却負荷に対応します。
■冷却能力比較(冷水入口水温12℃、冷水出口水温7℃の場合)
低外気時の暖房能力を大幅に強化！40・50・60馬力 加熱強化仕様の追加！
外気0℃時の定格加熱能力を20～30%程度アップした加熱強化仕様をラインアップ。
冬場の外気温度が厳しい、寒冷地でも安心してお使い頂けます。
設計・施工方法に合わせて選択が可能
1.ヘッダー内蔵タイプ
モジュール間を接続するヘッダー配管を内蔵したタイプ
- 設置スペースの削減。
- 大型熱源機からの更新の容易化。
- 多台数設置時の配管工事負荷の低減。
- ポンプ・ヘッダーの両方を内蔵する事はできません。
- ヘッダー内蔵タイプの最大連結数は6台となります。
■ヘッダー内蔵タイプ設置イメージ
2.ポンプ内蔵タイプ
一次ポンプをチラーに内蔵したタイプ
- ユニット毎の台数制御による高い省エネ性の実現。
- ポンプの内蔵による現地設計、施工の簡略化。
- 内蔵ポンプの変流量制御も対応可能。
3.ポンプレスタイプ
ポンプ・ヘッダーを内蔵しないタイプ
- 設計自由度を活かした現地システムにベストマッチするポンプ台数、水回路でのシステム構成。
当社独自の最適周波数台数制御によるシンプル計装
流量計や温度センサー等のセンサーレスで、最も効率の良い運転台数に自動で制御。
R32冷媒採用・冷媒封入量削減により、環境負荷を低減。※1
従来シリーズで採用しているR410A冷媒と比較し地球温暖化係数（GWP）が約1/3のR32冷媒を採用。さらに、従来シリーズに比べ冷媒封入量を約68%削減し、冷媒封入量に対するCO2換算値を約89%削減。地球環境に与える影響を大幅に低減しました。
- ※1DT-RⅢ（CAV-MP1180・1500・1800・2000B）
- ※2冷媒封入量に対するCO2換算量（t）をGWP値×冷媒封入量（kg）÷1,000で計算
■外気吸込温度52℃での冷房運転を実現し、猛暑でも安定した冷房・冷却を継続
DT-RⅢシリーズから採用している、熱交換効率を高めたアルミ扁平管熱交換器。80馬力でも外気吸込温度52℃での冷房運転を実現します。猛暑や都市部のヒートアイランド現象などによる設置場所の外気温度上昇にも対応します。
空調冷熱総合管理システムで一括管理
空調冷熱総合管理システムAE-200Jを接続することにより、ビル用マルチエアコンとの一元管理がタッチパネル上で操作することができます。
AE-200J以外にも、システムリモコンや接点信号による運転操作も可能。ニーズに合わせてご提案致します。
■システム構成イメージ
導入のメリット
- 1：ランニングコスト低減・CO2排出量削減が可能
- 2：限られたスペースに大容量の空冷チラーを設置可能
- 3：大容量モジュールによりモジュール台数の削減が可能となり、水配管・電気配線等の付帯設備の削減やメンテナンスの容易化が可能
- 4：ヘッダー配管やポンプ内蔵により省工事が可能
- 5：効率を追求した台数制御によりセンサーレスのシンプル計装が可能
- 6：40馬力・50馬力・60馬力は法定冷凍トン20トン未満のため、高圧ガス製造の届出不要