西ノ原 剛志(営業部/商品・販売企画)
「直接風が当たるのがイヤ」という声に
私たちは十分に応えてきただろうか。
飲食店では、こちらのお客さまは暑いといい、あちらのお客さまは寒いという。フリーアドレスのオフィスでは、エアコンの風あたりで、人気席と不人気席が分かれてしまう。新たなスリムエアコンの開発を、私たちは、全国のお客さまの声を直接聞くところから始めました。そうした声を受けて、やむを得ず風あたりをさけるための部材などを設置しておられるオーナー様が少なくないことが分かりました。後付けされた部材は、空間のデザインを乱してしまいます。それは、私にはお客さまからの「もっといいスリムエアコンをつくれ」という叱咤に見えました。
設計と営業の白熱した議論から、
『ぐるっとスマート気流』が生まれた。
私が営業部で担当しているのは、商品・販売の企画。どんなスリムエアコンをつくるか、全国の営業現場でお客さまの声を聞き、企画をたて、設計担当と一緒になってモノづくりに参加し、新製品の良さをどう伝えるかを考え、さらに製造の工程やデリバリーにまで関わります。
設計の詳細な仕様検討にも加わって、口出しします。新製品の目玉は『ぐるっとスマート気流』。設計担当に厳しい要望をして、議論が白熱することも。うるさいオヤジだと思われているかな(笑)。でも私は、そうした中からよい製品が生まれてくると信じているのです。
エアコンの真ん前に立って確かめた。
「いいぞ。風があたらない!」
『ぐるっとスマート気流』で、これまで4方向に吹いていた風を、これまで吹けなかったところにまで360°全方位に届ける。栗原 誠をリーダーとする設計チームは「風を曲げる」と開発に取り組んでいました。
ある日、栗原から自信ありげに試験機を見て欲しいと声が掛かりました。あまのじゃくな私は本当に風が曲がるのか、と思いながら営業のメンバーを引き連れて試験室に。私が吹き出し口の真ん前に立ち運転を開始してもらいます。これまでなら風があたるはずの場所なのに、風があたりません。試しに横に2歩3歩、吹き出し口の斜め方向に移動してみます。今度は風がちゃんとあたります。風が曲がっている!素直におどろきました。これなら「風があたりすぎる」「風が来ない」といったお客さまの不満を解消できる。そう確信しました。
「スリムエアコンっていいね」をめざして。
西ノ原 剛志(営業部/商品・販売企画)
設備用パッケージエアコンの営業や短納期生産推進、生産計画精度向上などを歴任したのち、スリムエアコンの営業を務めて早4年。経営計画から開発業務まで一手に担う。休暇はバイクや登山で体を動かし、鋭気を養っている。
工夫した点
風にあたりたい人にも、あたりたくない人にも。
一人ひとりの好みや要望に、どれだけ応えることができるか。『ぐるっとスマート気流』なら、お客さまのご期待にお応えできると確信しています。「ちゃんと、あたる」「ちゃんと、あたらない」を、ぜひ体験してみてください。
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360°自在に風を曲げる。どこまで人を快適にできるか、という挑戦。