ズバ暖スリムの始まり
寒冷地全土の満足を求めた
「エアコン暖房」への挑戦
従来、寒さの厳しい地域では空気中から熱を取り出し、利用するエアコン暖房は不向きと考えられていました。しかし、寒冷地における快適な室内環境を実現するために、寒冷地市場の求める「外気温-25℃まで暖房運転」「吹出し温度45℃以上」「早い立ち上がり」を必須項目として開発に挑み、試行錯誤の末、ついに新しい「暖房機」が誕生しました。
豪雪、湿雪地域での実証試験 実環境での試験
地域によって雪質や環境は異なり、寒さへの対応だけでは寒冷地機種として通用しません。
試験室では再現できない実環境で使用できるように、地域ごとにきめ細やかなテストを実施し、
地域の方の御協力を得ながら現場に張り付いて検証を続け、
さらに幅広い地域での運転を可能としました。
現地の声に真摯に
向き合った
試行錯誤の日々
-15℃もの低外気温になると暖める能力も低下してしまいます。
通常のエアコンでは歯が立たない中、現場の声を取り入れ、
幾度も試験を重ねることで、
寒冷地の寒さに対抗できる力を手に入れました。
霜取り中もあたたかさが途切れない “心地よい”空間の追求
エアコン暖房は室外機に霜が付くと暖房運転を停止して霜を溶かす「霜取り」をする必要があり、厳寒な寒冷地では短時間の霜取りでも室温が低下することがあります。その課題を解決するために、室外ユニットの熱交換器を上下に分け、交互に暖房運転と霜取りを行う「デュアルオンデフロスト回路」を開発。
常に快適な空間を実現します。
※ズバ暖スリム極モデル〈DHシリーズ〉において
デュアルオンデフロスト回路について詳しく見る
実現したワンランク上の快適
空間全体から、
“人”を意識した快適へ
人や床温度を検知し、360°に風を届ける「ぐるっとスマート気流」の誕生により、
暖房運転は更に一段上のステージへと進みます。暖気は室内の上方に滞留するため、
足元付近に暖気を送るために下向きに運転を行うと、
風あたりの原因となっていました。ぐるっとスマート気流では人を検知し、
下吹きのまま自動で風が避けるため、暖房時の風あたりの解消と足もとまで
暖まる下吹きの両立を実現しました。
お客さまの声から
厳寒な寒冷地において暖まらないということは大きな問題のきっかけとなりかねません。三菱電機ではお客様の不安を信頼に変えるために、現地のお客様の声を大切にし、いただいたご意見をもとにズバ暖スリムの開発を行っています。
寒冷地のお客様からご満足の声が
届きました
- 北海道北見市 株式会社清月様 従業員の作業環境を改善したいと思い、冷凍機器の導入に合わせて空調機器の更新を考えていました。「せっかく入れ替えるなら暖房もしっかりできるズバ暖スリムを」と提案いただき、ズバ暖スリムに決めました。実際に従業員も満足していてよかったです。
- 山形県上山市 株式会社カネト製作所様 実際に使用してみて、暖まりの速さに驚いています。霜取運転で止まっている時間も短く、今まで多かった社員の「寒い」という声もなくなりました。さらに、「ぐるスマ」のムラなし運転のおかげでどの席でも暖かく快適に過ごすことができます。
- 北海道札幌市 池田煖房工業株式会社様 日中でも気温が-10℃を下回る大寒波が襲ってきたときも部屋の中は暖かくて驚きました。上下左右に細かく吹き分けられているから「部屋全体が暖かい」わけですね。熱源変更に伴ってランニングコストも大幅に減り、本当に嬉しいことずくめです。
厳しく冷え込む冬も、猛暑の夏も。
わたしたちは心地よい空間を
届けるために、
様々な環境を考え、
開発試験を積み重ねてきました。
快適な空間の先に、
どんな未来があるだろう。
わたしたちは快適さを追求し続け、
より良い商品に作り続けます。
これからもその先も
暮らしにあたたかい笑顔を
届けていきます。