青果物が映える光環境、照度、安全性を確保 ─ 青果市場の光の課題をLEDが解決
東京多摩青果国立市場 様
消費電力量の削減とランプ交換作業の軽減のため、市場内照明をLEDへ
鮮度が重視される青果物を扱う「東京多摩青果」の市場では、昼夜問わず発送作業が行われ、24時間照明が点灯している場所も多い。そのため照明の省エネ化は大きな課題だった。また、管理サイドでは蛍光灯の経年劣化や、球切れで、市場内の美観が損なわれることも問題視していた。しかし、常に作業車が行き交う市場内では、高所作業を伴う高天井のランプ交換は大変だ。そこで、長寿命で消費電力の小さなLED照明との交換が検討された。
お客様の課題は「高天井からでも手元で十分な照度を確保しつつ、青果物の色味は忠実に」
市場内はトラックや作業車が多く、省エネと同時に、明るく安全な環境づくりが求められる。照明のLED化では、高天井からでも手元で十分な照度が確保できることと、青果物の色味が忠実に伝わる質の高い光の実現も課題だった。また、工事は市場の日常業務と同時進行が予定され、取り付け作業の安全性とスケジュールの遵守も重要課題だった。
LEDソリューション
「施工性に優れた『Myシリーズ』で工事もスムーズ」
市場内の明るさ確保は、改修前の照度分布を測定したデータと、それと同等以上の照度を確保できる照明設計を提案。LED置換後の照度の詳細な比較データも提供し、実際の市場の光環境がどう見えるかの確認のため、設置条件が近い、高天井の物流倉庫のLED納入事例を紹介し、訪問見学した。また、青果物の照明実験用にデモ用ボックスを貸し出し、時間をかけて野菜の色味を確認。取り付け工事に際しては、施工性に優れた『Myシリーズ』の特性を活かし、工事が滞ることなくスムーズに作業が進められた。
お客様の声
「社内で、実際に青果物を使い照明実験を十分に行えたことで、色味についての不安は払拭された。光の質には満足している。デザイン性の高い『Myシリーズ』による改修は、スムーズな施工で、高品位な光環境と省エネを同時に実現できた」(東京多摩青果総務部・澤田雄大氏)。外部のLED投光器は、従来の灯具より少ないワット数でより広範囲が照射でき、作業効率と安全性が向上したと現場からの評価も高い。「同時に、前面道路からの外観も美しく映え、近隣の景観の向上にも貢献できたと思う」(澤田氏)。
事例データ
■施主:東京多摩青果株式会社
■所在地:東京都国立市
■導入年月:2015年2月
「東京多摩青果国立市場」に採用された三菱電機のLED照明
■LEDライトユニット形ベースライト『Myシリーズ』
高効率、長寿命でスマートなLED照明器具。器具本体とライトユニットの組み合わせでバリエーション豊富。独自設計のクイックバネ方式※でライトユニットを素早く装着、簡単施工。シンプル、スリムな形状ですっきりした天井面を実現。固定出力(70%段調光付き)、連続調光タイプを用意。防雨・防湿形、電磁波低減用など用途別タイプも多様にラインアップ。
※防雨・防湿形を除く
■直管LEDランプ搭載ベースライト『Lファインecoシリーズ』
安全に配慮した口金GX16t-5を採用した直管LEDランプ搭載照明器具。FHF86形・FLR110形タイプ、FHF32形・FLR40形タイプ、FL20形タイプのランプバリエーション及び器具形状も豊富。さらに今回導入された防雨・防湿形をはじめ各種用途別製品も多彩にラインアップ。既設の器具本体、反射板を利用し、電源・ソケット・ランプを交換するリニューアルキットも用意。