新庁舎のLED照明システムが、省CO2、 快適な光環境、市民の環境啓発を実現
阿南市 市庁舎 様
市民の集う公共空間である市庁舎の改築は省エネと地域振興の観点から設計
世界最大規模のLED素子メーカーを擁する徳島県阿南市は、近隣町の合併を機に、市民サービス、行政効率向上を目標に、市庁舎改築の基本構想計画をスタートさせた。新庁舎は、東南海地震に備えた防災拠点、市民が集う公共空間の役割とともに、自然エネルギーと最先端省エネ技術による環境配慮型公共施設を目指し計画。当初より、省エネと地域振興の観点から、県産LED素子によるオールLED照明で設計が進められていた。
お客様の課題は「「光のまち阿南」をアピールする県内産LED素子を使用したLED照明器具により省エネ及び執務環境の向上を図る」
新市庁舎は省CO2先導モデル庁舎を目指して計画され、市民の環境意識や省エネの啓発の場を目指し、温室効果ガスと消費電力削減が大きな課題だった。そのため当初よりLED照明で設計され、「光のまち阿南」をアピールする目的から、県内生産品のLED素子を使ったLED照明器具が採用条件となった。また。旧JIS照度基準で計画された旧庁舎は、照度不足や照度ムラによる明暗差などの課題があり、執務環境の向上のため、新しいインテリアに調和する均質で質の高い照明の実現も求められた。
LEDソリューション
「天井ファン・空調設備の意匠と調和するLED照明器具、ネットワーク照明制御システムの活用により効率的かつ快適な照明環境を提供」
県産LED素子を使ったLED照明に照明制御システムを組み合わせ、外光が入るエリアは照度センサによる制御、中央吹き抜けはスケジュール制御で、適切な光環境と省エネを実現した。また、新庁舎の執務空間の天井ファン・空調設備の意匠と調和するオリジナル照明器具を製作。製作に際しては照明実験を重ね、ディフューザーと素子配列の工夫による、グレアのない自然な光を創出し、十分な机上面照度と均一な照度分布を確保している。
お客様の声
「特注照明器具の不快なまぶしさがない自然な光に、LED照明と気づかない職員も多い。デザイン性にも優れ、明るく快適で働きやすいと環境が実現した。照明制御システムの導入も奏功し、旧庁舎に比べ床面積が2倍になったにも関わらず、電気使用量は約1.3倍にとどまっている」(阿南市総務部総務課兼建設部住宅建築課 主幹・北原和浩氏)。「竣工後も市民とともにグリーン庁舎づくりに取り組んでいる。子供たちには環境学習の機会も提供し、自分の町でつくられたLEDが、省CO2に貢献する様子に、市民としての誇りを感じてもらえると思う」(総務部庁舎建設課 課長補佐・速川 誠 氏)
事例データ
■施主:阿南市
■設計:株式会社 日建設計
■元請施工会社:東光電気工事株式会社
■所在地:徳島県阿南市
■導入年月:2017年3月
「阿南市 市庁舎」に採用された三菱電機のLED照明
■ LEDスクエア形器具(特注)
ロの字形スクエア照明器具で、スマートかつ照度のムラが少なく、シーリングファン及び空調機との意匠にも適したデザインです。
■ LEDユニバーサルダウンライト器具
ユニバーサルダウンライトを2灯一組にしています。シャープな光で、エントランスやホールにおいて演出的な空間を実現しています。
■ ネットワーク照明制御システム「メルセーブNET M」
執務室を昼光利用、共用部をスケジュール管理することにより適正な照度でさらなる省エネ環境を実現しています。
採用製品情報は納入当時のものです。現在はお取扱のない(後継機種に切替わっている)製品もございますのでご了承ください。