三菱電機株式会社は、事前学習のための試行数を大幅に削減する「スマートに学習できるAI」を開発しました。今回開発した技術は、従来のAI技術と比べ約50分の1の試行数で学習が完了します。産業用ロボットや車載機器などのアプリケーションに搭載した場合、各種センサー情報に基づいて短時間で自ら環境を学習し、状況に応じてAI技術を活用した制御が可能になります。
開発の特長
- 独自の深層強化アルゴリズム開発により、学習期間が大幅に短縮
- ・カメラ画像や各種センサー情報を基に作業環境を認識しながら、機器が自律的に賢くなる独自の「深層強化学習」を実現
- ・従来の深層強化学習より試行数を大幅に削減し、短期間で学習が完了
- 「コンパクトな人工知能」と組み合わせることにより、さまざまな機器に搭載可能
- ・独自技術である「コンパクトな人工知能※1」との組み合わせにより、従来と比べて演算量を約100分の1に低減
- ・メモリ容量やCPU処理性能が高くない機器への搭載が可能
- ※12016年2月17日当社発表
開発の概要
機器制御の最適化手法 | 最適化に必要な期間 | |
今回 | マイコンによる自動化 | 数分〜30分程度 |
従来 | 専門家によるプログラミング/ティーチング | 数時間〜半日 |