図1 開発した曝気量制御技術
図1 開発した曝気量制御技術

開発の特長

  1. AIを活用した流入水質の高精度予測により、過剰な曝気を抑制
    • 生物反応槽への流入水質(アンモニア濃度)をセンサーで取得し、当社AI技術「Maisart(マイサート)」を用いて、数時間後の流入水質を高精度に予測
    • 流入水質の予測値を用いたフィードフォワード(FF)制御を従来の処理水質のフィードバック(FB)制御に組み合わせて、水質変動に対する曝気量制御の応答性を向上し、過剰な曝気を抑制
  2. 生物反応槽の区画ごとに曝気量を制御し、従来比で曝気量約10%削減
    • 生物反応槽の区画ごとに適切な曝気量となるよう個別に制御することで、処理水質を維持しながら、曝気量を従来比約10%削減

今後の展開

引き続き、実運転での制御の安定性や曝気量削減効果を検証し、国内外の下水処理場向け運転監視制御システムとして2020年度の事業化を目指します。