図1 開発技術の概要

開発の特長

独自AIで表面の変形を分析し、超音波探傷検査と同等精度の点検を短時間で実現

  • 電力機器の使用開始時と点検時の金属表面の微小変形から、内部の亀裂の位置と大きさを推定する独自AIを開発
  • 熟練作業者でなくても超音波探傷検査※3と同等※4の10%以内の誤差で、亀裂の位置と大きさを推定可能
  • 表面の撮影だけで検査可能となり、超音波探傷検査と比べ電力機器の検査時間を約6分の1に短縮※5
  • ※3

    金属の内部まで伝わる超音波を利用した検査方法。内部にある亀裂の検出に優れており、一般的に火力・原子力発電プラント、化学プラントなどで用いられる

  • ※4

    画素数5Mピクセルのカメラで撮影。金属の平板(幅50mm×厚み24mm)に幅24mm×深さ10mmの亀裂を入れた際の実験結果

  • ※5

    発電機の回転子を250cm2の範囲で検査した場合の試算

今後の展開

 2023年以降に、電力機器に対する予防保全の提案に取り入れる予定です。