環境ビジョン2021の成果
- 温室効果ガスおよび資源投入量の削減など、主要な目標を達成
- 低炭素社会実現:製品使用時と生産時の両方で、温室効果ガス(CO2)の排出を低減
製品使用時の温室効果ガス(CO2)排出量は、省エネ製品の技術革新と普及などにより、目標30%削減を上回る36%削減※1 を実現。また、製品生産時のCO2排出量は、継続的な省エネ投資を各製造拠点で計画的に実施し、目標30%削減を大きく上回る56%削減※2 を実現。 - 循環型社会形成:プラスチックや金属などの資源投入量、水使用量および廃棄物排出量の削減
資源の有効利用については、廃棄物の最終処分率を指標とし、国内では目標0.1%未満に対し、0.02%を達成。海外では目標0.5%未満に対し、0.15%を達成※3。
資源投入量は、製品の小型軽量化を進め、64製品群における平均削減率は目標の30%を上回る43%※1 を達成。また、水の使用量削減については、2010年度から国内外拠点の水使用量・再利用量を継続的に計測し、有効な事例を水平展開することにより、基準年度の2010年度比で売上高原単位を10%(年率1%)改善する目標に対し20%改善を実現。
さらに、使用済み家電製品から回収したプラスチックを自社の家電製品に再利用する自己循環リサイクルの拡大に向けて、プラスチックの再生技術を進化させ、家電リサイクルにおける混合プラスチックを高純度プラスチックに再生する比率を、2010年度時点の6%から80%まで向上。 - 自然共生社会実現:事業所の生物多様性保全活動を本格化
「みつびしでんき野外教室」「里山保全プロジェクト」の2020年度末時点での累計参加者数を51,000人以上とする目標に対して、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で集合形式の活動を見合わせた結果、累計48,872人の実績となり、目標未達成。「事業所の生物多様性保全活動」は国内全24地区で実施する目標に対し、全ての地区での活動を実施し、目標達成。
環境ビジョン2021の目標と実績※3 分類 主な活動項目 評価指標 目標 実績 結果 低炭素社会 生産時のCO2排出削減 CO2換算排出量 30%削減
(52万トン)56%削減
(116万トン)達成 製品使用時のCO2排出削減 省エネ性能向上による製品使用時のCO2排出削減 平均削減率
(2000年度比)30% 36% 達成 循環型社会 資源有効活用 最終処分率 国内 0.1%未満 0.02% 達成 海外 0.5%未満 0.15% 達成 資源投入量の削減 平均削減率
(2000年度比)30% 43% 達成 水の有効利用 水使用量の売上高
原単位1ポイント/年削減(2010年度比)10%以上 20% 達成 自然共生社会 「みつびしでんき野外教室」
「里山保全プロジェクト」の
継続開催2007年度からの
累計参加人数51,000人 48,872人 未達成※4 事業所の生物多様性保全 実施地区数 全24地区 全24地区 達成 - ※1
基準年は2000年度
- ※2
基準年は1990年度
- ※3
社会情勢や事業環境の変化に伴い、当初計画から一部目標と取り組みを見直し、または削除
- ※4
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、当初の計画より開催回数を大幅に削減したことが影響
- 低炭素社会実現:製品使用時と生産時の両方で、温室効果ガス(CO2)の排出を低減
- 継続的な活動が評価され、CDPを始めとした社外機関から多数の評価を獲得
環境ビジョン2021では、3年ごとの環境計画を策定・遂行し、社内で定めた環境に関するさまざまな指標に対する評価、および定期的な計画や施策の見直しを三菱電機グループ全体で推進しました。また、これらの取り組みの継続的な社外への情報発信も進めた結果、外部評価※5,6 による環境格付で高い評価を獲得することができました。
- ※5
国際的な非政府団体CDPから「Aリスト企業」に選定
CDP:企業や都市の環境への取組を調査・評価・開示する国際NGO(非政府組織) - ※6
SBT(Science Based Targets)イニシアチブの認定取得
SBTi:国連グローバル・コンパクト(UNGC)、世界自然保護基金(WWF)、CDP、世界資源研究所(WRI)による国際的イニシアチブ
- ※5