ニュースリリース

三菱電機株式会社は、富士通コンポーネント株式会社（代表執行役社長CSO：木下雅博　本社：東京都品川区）、株式会社カレアコーポレーション（代表取締役社長CEO：吉田一雄　本社：富山市）と共同で、非接触で高精度に人の脈波を計測し、独自のアルゴリズムにより「集中度」や「リラックス度」などの人の感情を推定し数値で見える化するバイタルセンサー「エモコアイ^※1」を世界で初めて^※2開発しました。

• ※1

  emotion conditioning eyeを略した当社造語

• ※2

  2022年9月6日現在、当社調べ。電子機器センサーの分野において。非接触で人の脈波を計測し、中枢神経（脳活動）と自律神経の状態を解析し、感情を推定する技術において

昨今、コロナ禍の継続や働き方改革の進展によって、在宅ワークが普及してきましたが、在宅ワーク時にプライベートと仕事の境目が曖昧になって仕事に集中できないケースがあるなど、生産性の向上が求められています。また、対面で直接コミュニケーションをとる機会が少なくなったことから、ストレスを抱える人が増加しており、個人のメンタルケアも大きな課題となっています。

今回開発したバイタルセンサー「エモコアイ」は、ドップラー方式で脈波を取得する計測部と、脈波を解析するライブラリを搭載した解析部を1つのセンサー内に実装し、センサー単体にて非接触で高精度な計測から分析、見える化まで必要な情報処理を行います。これにより、計測した脈波から、「集中度」「リラックス度」「眠気度」「疲労度」といった人の感情を推定し、推定結果を見える化してアプリケーション上で確認できます。また、家電製品などに搭載することで、人の感情データに基づいてメンタル状態をサポートする機器の制御につなげることが可能です。

当社は今後、「エモコアイ」を活用して、在宅ワークにおける個人の生産性向上やメンタルケアなど新たな社会課題を解決し、人が身体的・精神的・社会的に満たされることを指す概念「ウェルビーイング（Well-being）」の実現に貢献します。