道路マネジメントシステム サービスイメージ

三菱電機株式会社は、兵庫県三田市(以下、三田市)と道路維持修繕業務の効率化に向けて、クラウドAIを用いた道路マネジメントシステムの共同研究を三田市内で10月3日に開始します。本研究は、三田市の「さんだ里山スマートシティ構想」における「市役所のスマート化」の一環として実施するものです。

三田市は、2022年4月に「さんだ里山スマートシティ構想」を策定し、デジタル技術の活用やデータ利活用により、さまざまな課題を解決することで、「市民一人ひとりが幸せを実感しながら住み続けられるまち三田」を目指しています。三田市では、総延長が約700kmに及ぶ市道を、道路パトロール車の運行・市民からの通報や、重要路線においては5年に一度の路面性状調査を実施するなどして損傷状況を把握し、必要に応じて応急修繕や計画的な修繕工事を実施していますが、長距離に及ぶ市道を目視主体で日常管理していることから、市道の画一的な維持管理の実施が困難な状況となっています。また、報告書が紙ベースであるなど、業務の効率化や情報のデジタル化も課題でした。

今回、共同研究する道路マネジメントシステムは、これまで当社が開発してきた画像解析技術の知見を活かしたAI技術を採用しています。三田市の道路パトロール車で撮影した道路の画像をクラウドAIで解析し、道路の損傷箇所を自動で検出します。検出した情報を活用した、Webアプリケーションによる日常点検の業務報告のデジタル化や、AIによる損傷箇所の進行度の予測などの実用性と効果を検証します。

当社は、さんだ里山スマートシティ官民共創プラットフォーム共創会員として当構想に参画しており、今回の共同研究を通じて、三田市の課題である道路維持修繕業務の効率化を目指したシステムを開発するとともに、地域社会の課題解決に貢献する新たなサービスの創出に取り組みます。

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