三菱電機株式会社(以下、三菱電機)と三菱電機ビルソリューションズ株式会社は、桑原電工株式会社(代表取締役社長 桑原 賢史朗、本社:北海道北見市)が建設した複合施設「KIT FRONT(キットフロント)」(6月22日竣工、7月4日グランドオープン)向けに、ZEB※1化に貢献する設備・システムを納入し、このたび「KIT FRONT」がNearly ZEB ※2認証を取得しましたのでお知らせします。今回、基準一次エネルギー消費量※3に対して82.0%の省エネを達成し、日本最北※4のNearly ZEB の建物となります。
三菱電機は、ZEB プランナー※5として数多くのZEBプランニングを実施していますが、「KIT FRONT」は、三菱電機として北海道初のZEBプランニング案件となります。
ビルにおけるエネルギー消費量は、空調が占める割合が大きく、特に積雪寒冷地においては暖房に要するエネルギー消費割合が高いため、建物のZEB化には地中熱などの自然エネルギーの導入が多くなり、その結果、初期の設備導入コストが高くなるという課題がありました。同ビルでは、空調を高効率な寒冷地向けパッケージエアコンで構成し、併せて、高効率な換気・照明機器やBEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)など、三菱電機グループが提供する高効率な設備・機器・システムを効果的に組み合わせることで、地中熱を導入することなく58.6%の省エネを達成、さらに太陽光発電による創エネを組み合わせて、Nearly ZEB を達成しました。
また、同ビルには、奥行き感のある青空を表現する青空照明®「misola®(みそら)」や、床面へのアニメーションライティングにより来場者の誘導を行う「てらすガイド®」を設置するなど、同ビルで働く人やそこに訪れた人が快適に過ごせる環境づくりに貢献しています。
- ※1
net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称
- ※2
基準一次エネルギー消費量に対して75%以上の省エネを達成した建物に対する「建築物省エネルギー制度(BELS)」が認定した認証
- ※3
平成28年省エネルギー基準において、地域、建物の用途および部屋の用途毎に定められている、冷暖房、換気、給湯、照明、昇降機などのエネルギー消費量の合計値
- ※4
11月9日現在、当社調べ
- ※5
ZEB実現に向けた業務支援を行い、その活動を公表する法人を対象とした登録制度。一般社団法人 環境共創イニシアチブが公募・認定
お客様からのお問い合わせ先
- 三菱電機株式会社 ビルシステム事業本部 ソリューション事業推進室
- E-mail:pbg.zeb-planner@nw.MitsubishiElectric.co.jp
- 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 北海道支社
- TEL 011-231-8060