三菱電機株式会社は、このたび気象庁から「次期静止気象衛星(以下、ひまわり10号)」を受注しました。「ひまわり7号」から4基連続の受注となります。
「ひまわり10号」は、軌道上で現在運用されている「静止気象衛星ひまわり8号、9号(以下、ひまわり8号、9号)」の後継機として、気象庁が宇宙基本計画※1に基づき整備計画を策定したもので、2023年2月に国際入札で調達が実施されました。当社は独自の標準衛星バス「DS2000※2」を用いた衛星と地上データ処理ソフトウエアの提案を行い、気象庁から総合的な評価を得て今回の受注に至りました。
当社は今後も、「ひまわり7号」から20年以上続くわが国の気象衛星事業への貢献で培った知見を最大限に活用し、近年国内で甚大な被害をもたらしている台風や集中豪雨、線状降水帯の予測精度向上や、防災気象情報の高度化など、わが国の防災機能強化に貢献していきます。
- ※1
宇宙基本法に基づき、基本的な方針と施策をまとめたもの
- ※2
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術試験衛星Ⅷ型「きく8号」(注)をベースに「運輸多目的衛星新2号(ひまわり7号)」や「ひまわり8号、9号」にも採用
注)移動体衛星デジタルマルチメディア放送技術等、21世紀初頭に必要な技術を開発し、宇宙で実験・実証することを目的とした衛星