三菱電機株式会社は、工作機械向けのソフトウエアを開発・販売するModuleWorks GmbH.(モジュールワークス、本社:ドイツ アーヘン市、CEO:Yavuz Murtezaoglu、以下Module Works)と戦略的パートナーシップ契約を締結し出資を行いました。

戦略的パートナーシップ 契約締結の狙い

 工作機械において、加工ワークのシミュレーションや機械のリアルタイムな干渉チェックが、機械の操作や安全な使用、設計工数削減に重要になっています。

 当社は、工作機械向けの加工ツールパス※1の生成やシミュレーション技術の開発において、最先端のCAD/CAMソリューションの提供で高い評価を得ているModuleWorksと従来から協業を進めてきました。

 当社は今回、ModuleWorksとの出資を伴う戦略的パートナーシップ契約締結により、共同開発・マーケティングなどの協業を加速します。工作機械のシミュレーションやCAD/CAM2とのデータ連携などソフトウエア開発を一層強化することで、機械の簡単かつ安全な操作、設計工数の削減、エンジニアリングチェーンの最適化を行います。これにより、当社の循環型 デジタル・エンジニアリング事業の推進に向け、工作機械分野におけるデジタルツイン技術などを拡充し、生産現場のスマート化に貢献します。



  • ※1

    加工ツールパス:CL(Cutter Location)データと呼ばれ、NC工作機械で製品を加工する際に、切削ツールが辿る経路をコード化したもの。主にCAM上で計算してCLデータを生成する

  • ※2

    CAM:Computer Aided Manufacturingの略。製造作業のサポート・自動化を目的とし、CADデータからNC加工プログラムを生成するためのソフトウエア