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掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

半導体No.2406

パワー半導体LV100タイプの採用検討期間を短縮するデータの提供開始

インバーター試作機に関する情報提供で、インバーターシステム開発業務の負荷軽減に貢献
インバーターシステムへのパワー半導体の採用フローと今回提供するサービス内容

インバーターシステムへのパワー半導体の採用フローと今回提供するサービス内容

 

 三菱電機株式会社は、太陽光発電システムなどの大容量のインバーターシステムで使用される「外形サイズ100mm×140mm 産業用LV100タイプIGBT※1モジュール」に関して、当社設計のインバーター試作機※2に搭載した際の、設計情報やパワー半導体モジュール等の検証データを、当社WEBサイトなどで提供するサービスを6月28日に開始します。LV100タイプを用いたインバーターシステム試作機を開発する際に、参考情報として活用いただくことで、部品選定から設計・製作・検証までの業務負荷を軽減します。

 なお、本サービスは「PCIM※3 Europe 2024」(6月11日~13日、於:ドイツ連邦共和国・ニュルンベルク)に出展します。

 

 近年、脱炭素社会の実現に貢献するキーデバイスとして需要が急速に拡大しているインバーターシステムの主要部品であるパワー半導体モジュールは、ユーザー側で搭載した試作機を設計・製作し、実機での動作検証、品質試験などを経てインバーターシステムへの採用を判断されます。この一連の採用判断までに、放熱設計や電流バランス設計、異常時の保護設計、絶縁設計などの複雑な設計が必要で、インバーター試作機を設計・製作し、動作検証するまでに時間を要することが課題となっています。

 

 当社は今回、太陽光発電システムなどの大容量インバーターシステムに採用されるパワー半導体モジュールの標準外形として普及している、100mm×140mmサイズの産業用LV100タイプIGBTモジュールを3並列に搭載した、当社設計のインバーター試作機に関するデータ提供を開始します。外形・部品レイアウトや電気配線などの設計情報や、大容量のインバーターシステム開発で技術課題となりやすいパワー半導体モジュール等の、熱、短絡保護、電流バランスなどの実機評価やCAE※4解析による検証データの提供を通じて、試作機の部品選定から設計・製作・検証までの業務負荷を軽減することで、インバーターシステムの開発期間の短縮に貢献します。


※1 Insulated Gate Bipolar Transistor:高耐圧絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ

※2 タムラ製作所、台北科技大学、三菱電機で共同開発したインバーター試作機をベースにリバイスし開発

※3 Power Conversion Intelligent Motion

※4 Computer-Aided Engineering:コンピューターを活用したシミュレーション等のエンジニアリング

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