ニュースリリース
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小型SAR衛星開発・データ活用サービスを行うSynspectiveへ出資
三菱電機株式会社(以下、三菱電機)は、小型SAR衛星※1を開発・運用し、衛星データに基づくソリューションを提供するスタートアップ企業、株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井 元行、以下、Synspective)と衛星コンステレーション※2構築および日本の安全保障に資する衛星画像販売に関する戦略的パートナーシップ覚書を締結し、12月16日に出資を行いました。
各国の防衛装備品の性能が向上し、日本においてスタンド・オフ防衛能力※3が重要視される中、衛星コンステレーションを活用し安定的に衛星画像の情報を取得・分析して、目標の探知・追尾を行う必要性が高まっています。日本政府は、2023年6月に決定した宇宙安全保障構想※4において、宇宙安全保障の目標を「日本が、宇宙空間を通じて国の平和と繁栄、国民の安全と安心を増進しつつ、同盟国・同志国等とともに、宇宙空間の安定的利用と宇宙空間への自由なアクセスを維持すること」としており、その目標への第一のアプローチとして、「宇宙安全保障構想に示される安全保障のための宇宙システム利用の抜本的拡大(宇宙からの安全保障)」を掲げています。
三菱電機は、防衛事業において、装備品の開発・製造や、防衛装備移転三原則に則った各国政府・企業との共同開発、装備移転、海外サプライチェーンへの参画に取り組んでいます。また、宇宙事業においても、長年にわたる国内外の衛星開発・製造を通じて、日本の宇宙開発におけるリーディングカンパニーの地位を築いてきました。
Synspectiveは、自社によるSAR衛星コンステレーションを持つ世界で数少ないソリューションプロバイダーで、2018年の創業以来、小型SAR衛星の開発・運用からコンステレーションを構築し、SARデータを生成して提供しています。また、独自のデータ解析能力を用いて世界が抱えるさまざまな課題に対して、SARデータに基づいたソリューションを提供しています。
三菱電機は今回、Synspectiveとの戦略的パートナーシップの覚書を締結し、出資を行うことで、Synspectiveの構築する小型SAR衛星コンステレーションから取得する安全保障用途での衛星画像の販売を行います。本パートナーシップのもと、両社のシナジー創出により、国内のみならず、アジア地域の安全保障機関へのサービス提供を通じて、わが国およびアジア地域における安心・安全な社会の実現に貢献していきます。
- ※1
合成開口レーダー(SAR:Synthetic Aperture Radar)を利用し、電磁波を地表面に向けて照射し、その反射波を解析することで地表面を観測する衛星
- ※2
多くの人工衛星で編隊を形成し、協調した動作をさせるシステムのこと
- ※3
脅威圏外の離れた位置から対処することで、外部からの攻撃を効果的に阻止する能力
- ※4
2023年6月13日 宇宙開発戦略本部策定 https://www8.cao.go.jp/space/anpo/kaitei_fy05/anpo_fy05.pdf
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- 三菱電機株式会社 防衛・宇宙システム事業本部 防衛システム事業部
- E-mail:Defense-systems-div.support@ny.MitsubishiElectric.co.jp
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