
三菱電機株式会社は、当社先端技術総合研究所の研究者 上田 健詞が、世界最大規模のAIコンペティションプラットフォーム「Kaggle(カグル)」※1において、「Kaggle Competitions Master」※2の称号を授与されましたのでお知らせします。
Kaggleでは、企業や政府機関などがコンペティション形式で提示する課題に対して、数理最適化や機械学習を用いて効果的な解決策を示すソリューションを提示した参加者に、成績に応じたメダルが付与され、メダルの通算獲得枚数によって称号が授与されます。
上田は、日々の研究開発で培った数理最適化および機械学習の高度なスキルと経験を駆使し、社内外のメンバーとチームを組みKaggleのコンペティションに挑んできました。これまでに上田は、AIで立体パズルを解く手数の少なさを競う「Santa 2023 - The Polytope Permutation Puzzle」※3において1054チーム中29位の成績で銀メダルを、AIの抽象的推論力を競う「ARC Prize 2024」※4において1427チーム中10位の成績で金メダルを獲得しました。そして、2024年11月22日から2025年2月1日にかけて開催された、AIで英単語列を並び替えた際のLLM※5の困惑度の低さを競う「Santa 2024 - The Perplexity Permutation Puzzle」において、1514チーム中28位の成績で銀メダルを獲得したことで、「Kaggle Competitions Master」の称号が授与されました。さらに、2024年11月19日から2025年3月7日にかけて開催された、CPUやメモリ、ファイルサイズが制限された環境下でチェスAIの強さを競う「FIDE & Google Efficient Chess AI Challenge」においても、1120チーム中43位の成績で銀メダルを獲得しました。
当社は、強いコンポーネントで培った物理モデル・シミュレーション技術・コンパクトなAIなどを強みとし、保守や製造などの様々な現場の目的に寄り添い、ユーザーと共に進化するAIエージェントの実現を目指しています。今回「Kaggle Competitions Master」を授与された上田をはじめとする当社AIエンジニアの高い技術力を結集し、研究開発を推進していきます。
- ※1
Googleの子会社であるKaggle INC.が運営するAIコンペティションプラットフォーム
- ※2
Kaggleのコンペティションにおいて、通算で金メダル1個と銀メダル以上のメダル2個の合計3個を獲得した際に授与される称号(金メダルはTop 10 + 0.2%、銀メダルはTop 5%へ授与される)
- ※3
2023年12月19日から2024年2月1日にかけて開催
- ※4
2024年6月12日から2024年11月11日にかけて開催
- ※5
大規模言語モデル
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