三菱電機株式会社は、定年退職後の再雇用者(以下、「再雇用者」)が、年齢に関わらず豊富な経験や能力を生かして、今まで以上にいきいきと活躍できる環境の実現を目指し、従来の再雇用制度を刷新した「マスターキャリア制度」(以下、新制度)を新設し、2026年度から適用します※1。
当社は、「人=将来の価値を生み出す資本」と捉える「人的資本経営」を推進しており、人的資本価値の最大化を通じて企業価値の持続的向上を目指しています。この取り組みの一環として、定年退職前の従業員に適用している人事制度を2024年度に刷新※2し、従業員のキャリアオーナーシップを尊重した自律的な挑戦・成長を支援・促進するとともに、年功的要素を廃し、実際に発揮されたパフォーマンスに直結した透明性・納得性の高い人事評価の徹底を進めています。
この人事制度の理念を再雇用者にも適用し、定年退職後も一貫した人財マネジメントを行うべく、等級・評価・報酬制度について定年退職前と同様の仕組みを導入します。また、この新制度には、従来の61歳から65歳までの1年ごとの再雇用契約を廃止し、再雇用期間を再雇用者本人が選択できる仕組みも導入します。これにより、再雇用者が発揮するパフォーマンスを適正に評価・フィードバックし、結果をダイレクトに報酬に反映することで、個人ごとの業績に応じたメリハリのある処遇を実現し、再雇用者の自律的な挑戦や成長を一層促進するとともに、それぞれのキャリアプランやライフプランに合わせて、働き続けられる環境を整備します。
当社は今後も、多様・多才な人財が自律的にキャリアをデザインしながら能力を存分に発揮し、活躍できる環境を整備することで、従業員と会社のさらなる成長を実現し、事業を通じた社会課題の解決に貢献していきます。
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2025年度から就業規則を改定し、2026年度までの1年間を制度適用対象者およびその上司への制度内容説明などの準備期間とする
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2024年3月12日広報発表 https://www.MitsubishiElectric.co.jp/news/2024/pdf/0312.pdf