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Voices

2024.09.04

より良い共生を目指して。四国支社が取り組む、地域に根ざした社会貢献の形

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より良い共生を目指して。四国支社が取り組む、地域に根ざした社会貢献の形

三菱電機には全国に支社、支店、製作所など多くの活動拠点があり、それぞれの場所で様々な活動を行っている。どのような活動が行われているのか、そして活動に従事している従業員はどのような思いを持って取り組んでいるのかを紹介していく。今回は、地域に根ざし、自然共生社会の実現を目指した四国支社の活動について、多くの活動に参加している岩井結香さんに語っていただいた。

街や海での清掃活動で得た気付き

ー まずはじめに、岩井さんが所属されている事業推進部・企画課では、どのような業務を行っているのか教えてください。

岩井:支社の経営管理計画や四国全体のエリアマーケティング、四国エリアの三菱電機グループ全体の連携意識の醸成と連携強化に向けた活動の他、四国の方々に私たちの活動をもっと知っていただくために、社外向けサイトでの情報発信なども行っています。

ー ありがとうございます。その中で、岩井さんが担当されていることはどのようなことですか?

岩井:2023年に入社した当初は先輩従業員の方々のサポートが中心でしたが、今年度から本格的に業務を担当するようになり、当社グループの連携強化に関する活動を中心に、お客様や地域の課題解決に少しでも役立てるように、経済団体が主催するセミナーや、四国支社が主催する社会貢献活動には積極的に参加しています。

ー そこで得た知識や人との接点を、日々の業務にも活かしていこう、ということですね。

岩井:はい。こうした活動をすることで当社事業への理解も深まりますし、関係部門や当社グループ会社との輪が広がっているように感じます。

ー 社会貢献活動に積極的に参加されている、というお話がありましたが、きっかけは何かあったのでしょうか?

岩井:お客様や地域の課題解決に向けた情報収集の一環でセミナーに参加したり、当社グループ向けのセミナーを主催する活動に携わったりする中で、環境問題に関わるテーマに多く触れてきました。そして、私が暮らしている四国が自然豊かだからこそ、今の環境を次世代に繋ぐために、環境問題の解決は重要な課題であると実感するようになりました。そのようなことがきっかけで、四国支社が主催する社会貢献活動に参加するようになったんです。

ー 四国支社では具体的に、どのような社会貢献活動に取り組んでいるのでしょうか?

岩井:SOCIO-ROOTS基金による「こども食堂」への電化製品の寄贈や、次世代を担う子どもたちにも環境への意識を向けてもらうため「みつびしでんき野外教室」というものを開催しています。他にも、身近な自然を回復する活動として「里海・里山保全活動」や、四国の各エリアで行われている清掃活動にも参加しています。

ー SOCIO-ROOTS基金とは、どういったものなのでしょうか?

岩井:これは三菱電機全社での取り組みなのですが、三菱電機の従業員からの寄付に対して会社が同額を上乗せ(マッチング)し、社会福祉施設や団体に拠出する「マッチングギフト制度」です。四国支社ではその基金を使い、最近では四国四県の「こども食堂」に電化製品を寄贈させていただいています。

三菱電機SOCIO-ROOTS(ソシオルーツ)基金

ー 岩井さん個人としては、どのような活動に参加されていますか。

岩井:街や海といった、身近な場所の清掃活動に参加していることが多いです。香川県高松市を南北に走る中央通りの清掃は月1回の頻度で開催されているので、できる限り参加するようにしています。

ー 岩井さんはどのような思いを持って、清掃活動やその他の活動に取り組まれているのでしょうか?

岩井:「活力とゆとりある社会の実現に貢献する」という三菱電機グループの企業理念や、経営方針であるサステナビリティの実現を常に意識しながら、より良い地域社会を作っていきたいと考えています。

ー 実際に、そうした活動が「より良い地域社会」につながっていくと感じられたエピソードがあれば教えてください。

岩井:海岸での清掃活動では、硬いプラスチックごみがとても多いことに驚きました。海水浴客の多くなる夏場は、特に清掃活動が重要な役割を果たすんだなと思いました。私自身にとっても、ゴミを拾うだけでなく、廃プラスチックを出さない生活や分別への意識づけにもなったと感じています。

ー 他にも、これまで携わってきた活動のなかで、印象的なエピソードがあれば教えてください。

岩井:私が経験した中で最も印象に残っているのは、手島(香川県丸亀市にある島)での清掃活動に参加した時のことです。手島に暮らしている島民の方々は、海上タクシーと呼ばれる船が本土との唯一の交通手段で、欠かすことのできないインフラなんです。加えて、海上タクシーは手島で出たゴミを焼却施設のある別の島へ運ぶためにも使われているという、生活を支えている大切なモノ。私たちも、手島での清掃活動を終えて海上タクシーで本土へ帰ろうとしたのですが、船のスクリューに海ゴミがからまってしまって船が動かなくなり、一時的にですが、帰宅困難になってしまいました。

ー 島から出られない状態になってしまったと。

岩井:そうなんです。それが海ゴミの存在を知ったきっかけにもなりましたし、船が島民の方々の生活を支えるものであるということを再認識できた機会でもありました。その出来事を通じて、より強く環境の問題を考えるようになりましたし、清掃活動への思いも一層強くなっていったように思います。

生まれ育った四国に、今度は恩返ししていきたい

ー ゴミの問題をはじめ、ご自身で体感した問題や課題を、地域住民の方に伝えていく活動も行っているのでしょうか?

岩井:先ほどもお伝えした「みつびしでんき野外教室」という取り組みがあるのですが、これは、自然共生社会の実現に向けた「環境マインドの育成」を目的としたものです。また「里海・里山保全活動」では、実際に海ゴミを展示し、参加者の方々に海ゴミがもたらす深刻な被害などを説明する機会なども設けています。

ー 小さなことかもしれませんが、そうした草の根の活動が1番大切なことのように感じますし、そこから地域の人たちとの接点も生まれ、より親密な関係を築くことができるように思います。

岩井:支社の存在意義というのは、やはり地域の方々に、いかに三菱電機のことをご理解いただくかなんです。そのためには、一歩ずつ、コツコツやっていくのが、なによりも重要なのかなと感じています。

ー もっと広い目で見れば、三菱電機と地域の方々の接点や、そうした社会貢献への姿勢が、三菱電機のファンを広げることにつながっていく気がします。

岩井:もちろん、そのためだけの活動ではありませんが、結果として、そうなってくれるとうれしいですね。

ー ちなみに、岩井さんは四国のご出身ということですが、地元での社会貢献活動ということで四国以外の出身の社員に比べ、一層熱が入るのではと思いますがいかがですか。

岩井:私が四国支社への配属を希望した理由は、生まれ育った四国に恩返しがしたかったからです。そのため、思いという点では人一倍かもしれませんね(笑)。地域のためになることはなんなのかを考えた結果、その一つが社会貢献活動でありましたし、積極的に参加していることにもつながっていると思います。

ー 現在も、岩井さんはたくさんの活動に参加されていますが、今後はどういった取り組みを行っていきたいですか?

岩井:まずは、いま取り組んでいることを継続していくことが大切だと思っています。そして、あくまで私個人の意見になるのですが、地域の方々の声やニーズに耳を傾けて、課題を見つけて解決していく必要もあると思いますね。

ー それも踏まえ、これから先、社会貢献活動を通じてどのようなことを実現していきたいかを教えてください。

岩井:海ゴミや過疎の問題など、とにかく課題はたくさんあります。そうした問題を地域の方と手を取り合い、少しでもより良い社会を共創できたらいいなと思います。また、三菱電機のいち社員として、また事業推進部のメンバーとして、課題解決と並行して、当社の技術でもあるプラスチックリサイクルや脱炭素への技術や知識の勉強もしていきたいです。その知見なども活かせるようになれたらうれしいですね。とにかく、四国で暮らす方々が少しでも安心して快適に生活できる環境をつくり、次世代やその先の世代へとつなげられたらと思います。

掲載されている情報は、2024年1月時点のものです。

制作: Our Stories編集チーム

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