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2024.08.28
共感の輪を広げ、未来の共生社会実現を目指すトライアスロン横浜大会への協賛
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2024年5月で14回目となった「2024ワールドトライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会」。横浜という都市と自然を舞台にして行われるこの大会を協賛という形で支えている三菱電機はどのような点に共鳴し協賛を続けているのか。そして大会側はパートナーとの協力による運営を通して、社会にどのような反響が生まれることを期待しているのか。三菱電機神奈川支社長の宮木一郎さんと大会事務総長の大久保挙志(きよし)さんに、それぞれの思いとビジョンを伺った。

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INTERVIEWEE
三菱電機神奈川支社長宮木 一郎(写真左)
1990年入社。三菱電機稲沢製作所を皮切りに、本社をはじめ日本国内の各拠点にて、ビルシステム事業の第一線営業として従事。北海道支社長を経て2023年神奈川支社長に就任。多感な時期を横浜で過ごしたということもあり、横浜には強い思い入れがある。
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INTERVIEWEE
世界トライアスロンシリーズ横浜大会組織委員会 事務総長大久保 挙志(写真右)
横浜市役所にてワールドカップ推進課長やスポーツ振興部長などを経て、2007年から組織委員会事務総長を務める。横浜生まれ、横浜育ち。横浜の街をこよなく愛する。趣味はテニスで、いまでも毎週末の仲間とのテニスは欠かさない。元高校球児。
パートナーシップの鍵となるのは“共感”

― 今年の大会を振り返って、印象深かったことを教えてください。
大久保:3年ぶりに天候にも恵まれ、49万人という過去最大の観戦者が集まるなか、参加者・関係者・観戦者の多くの笑顔を見ることができ、運営側としてうれしく思います。この成功は、企業様とのパートナーシップのおかげだという思いを強くしました。大会を通じて、横浜のにぎわいを創ることによる貢献を目指しており、その意味でもとてもよい結果を出すことができました。
宮木:一観戦者として、注目度の高い国際大会で世界のトップ選手の熱戦を間近で観戦できたことが印象深く、オリンピックイヤーであることも相まって、観戦者の熱狂度、選手の本気度の高さを肌で感じました。そして何より、パラアスリートの力強さや、ハンドラーやガイドなど、人と人とのつながりを感じられることもこの大会の魅力ですね。さらに、三菱電機グループ従業員が競技に出場するという形で参加できたことも印象深いです。

― 大会コンセプトが六つ掲げられていますが、三菱電機としてはどのコンセプトに強く共感していますか?

(大会ホームページより抜粋 https://yokohamatriathlon.jp/wts/greeting.html)
宮木:「③すべての人が互いに認め合い共に生きていく社会づくり」「⑤大会運営を通じて地球環境の保全と創造への取り組み」「⑥パートナーシップによる大会づくり」の三つは、三菱電機グループのサステナビリティ経営の方針と共鳴するものだと考えています。
大久保:「⑤大会運営を通じて地球環境の保全と創造への取り組み」についてお話しますと、大会が始まった2009年から環境に配慮した運営を目的に、「かつてきれいだった横浜の海を取り戻したい」というコンセプトを掲げ、その後も水質改善を前提にした開催を意識してきました。そして、子どもたちを始めとした多くの市民の方々に、トライアスロンを通じて環境への意識を高めてもらい、日常生活の中でも環境に配慮した行動に取り組んでいただけるように、環境保全と創造の大切さを発信しています。20回記念大会を迎える2030年には、きれいになった山下公園前で泳ぎたい、と市民の方々に思ってもらえるレベルまで水質を改善することが目標です。
宮木:“地球環境にやさしいトライアスロン大会を目指す”という思いには大いに共感します。神奈川支社でも環境保全への取り組みは活発で、その一例が、水質浄化に貢献する「アマモ再生活動」という社会貢献活動への取り組みです。それから「⑥パートナーシップによる大会づくり」に関しては、私個人のマイパーパスである「ご縁をいただいたすべての皆さんが笑顔になれるように」とも重なります。ご縁のあるすべての皆さんが笑顔になれるよう、これからも活発な共創をしていきたいです。

― 神奈川支社では、三菱電機グループのサステナビリティ経営の方針に基づき、支社独自の取り組みをしていると伺いました。
宮木:「あらゆる人の尊重」に向けて、「安心していきいきと働ける職場環境」の実現に向けた風通しのよい職場づくりを推進しています。この考え方をベースに、多様性の尊重や共生社会実現に向けた社内外への情報発信に加え、持続可能な地球環境の実現に向けたカーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなどのソリューション提案を行なっています。「事業を通じた社会課題の解決」は当社の原点であり、神奈川支社として地域課題解決に向けて、大切にしていきたい考え方です。
スポーツを通じた社会貢献の道筋とは?

― 三菱電機のスポーツを通じた社会貢献の取り組みについて教えてください。
宮木:「共生社会」の実現に向けた取り組みの一環として、各種スポーツ大会への協賛や、バスケットボールやアーチェリーといったパラスポーツへの支援を行なっています。スポーツとの幅広い関わりが、障がいの有無に関わらずお互いを尊重し認め合うきっかけになり、社会を良くすることにつながると考えているからです。スポーツは、プレーする人はもちろん、見る、応援する、支えるなど様々な形で人の感情をゆさぶり、エネルギーをもたらす点が魅力で、三菱電機の企業理念/パーパスにある「活力とゆとりある社会の実現」につながるものだと捉えています。
大勢の観戦者が盛り上がっている雰囲気 ©Shugo TAKEMI/Japan Triathlon Media
三菱電機グループ従業員が出場・参加している様子
パラアスリートの方々 ©Shugo TAKEMI/Japan Triathlon Media
― 社会におけるスポーツの魅力や、スポーツの持つ価値はどのようなものだとお考えですか?
大久保:子どもたちにとって、夢や希望を育むことや、共生社会に気づくきっかけになると思います。例えばパラトライアスロンの大会で、障がいを持つパラアスリートがいきいきと躍動する姿を目の当たりにすることで、障がいの有無に関わらず共生できる社会が当たり前になっていくと信じています。

― 9年の協賛期間で印象深い年や、協賛を続けてきた思いについて教えてください。
宮木:私が支社長に就任して初めて生で観戦した23年度大会です。コロナ禍が明けて再び有観客で開催される時に大会に関わったことで、協賛のあり方について再考するきっかけとなりました。関わりが深くなるほどこの大会の素晴らしさを強く実感し、思いが強まり、神奈川支社としてこれを社内外に伝えなければならない、という使命感も強くなりました。
協賛を続ける思いは二つ。一つは三菱電機グループ社員のため。こんなによい活動をしているんだ、と知ってもらい、同時に社会にも発信しています。もう一つは横浜市とのパートナーシップです。横浜市は幕末の開港都市として、“異なるものを受け入れ、新たなものを生み出し続けてきた都市”です。グローバル拠点の一つとして横浜から世界へ情報発信できる。それが当社における神奈川支社の役割の一つだと捉えています。
― 宮木様の今の思いを受けて、大久保様いかがですか
大久保:先ほどお話しした共生社会の実現のほか、「トライアスロン・パラトライアスロンの街・横浜」の存在感をこれまで以上に高め、「スポーツ都市・横浜」に近づこうとやってきました。三菱電機様を始めとした皆さまとのパートナーシップを大切にすべく、それぞれの個性をしっかりと把握し、親和性のあるご提案をこれからも心がけていきます。
共感の広がりを意識した2024年大会

― 今大会への協賛に向けて、神奈川支社はどのように活動を進めてきたのでしょうか?
宮木:三菱電機グループにおけるエイジ出場選手の募集ブース出展、大会ボランティアへの参加などで大会運営への関わりを深めることに取り組みました。また、これまでは支社に近しいところにしか訴求してきませんでしたが、23年度大会の後すぐに社内の関係部門に大会協賛の意義を再訴求しました。より良い協賛を目指す上で、神奈川エリアの事業部やグループ会社のほか、幅広い協力が必要と判断し、関係各部門へ共感の輪を広げつつ、連携を進めました。
― お互いのやり取りで印象に残っていることはどのようなことですか。
大久保:コミュニケーションを密に取ることで、初めてのブース出展、副賞のご提供、ボランティア参加につながったことです。大会継続のためにはパートナーシップにより長期的に協賛をいただく必要があると考えています。そのためにも今回は、パートナーの皆さまがお連れする事業者の方も一緒に交流を深めることができる「ファミリーラウンジ」を設けておもてなしを強化し、大会を楽しんでもらえればと考えました。
宮木:これはとても良い試みでした。ラウンジ内で当社以外のパートナーの方々、大会関係者の皆さまと交流ができて有意義でした。特に印象深かったのは、大会の開催にあたり大久保事務総長が並々ならぬ思いを持って取り組まれていたことです。
2030年以降も見据えた未来へのまなざし

― 大会事務局として、今後大会をどのように発展させていこうとお考えですか?
大久保:子どもたちにトライアスロンの面白さを感じてもらう「キッズプロジェクト」などで横浜大会に関わった子どもたちが、やがて大人になり大会運営に関わっていくような、運営の循環システムを実現したいです。それこそが持続可能な大会であり、2030年以降は次世代による運営を目標としています。第3ステージとなる2025年から2029年にかけては「新たな未来の創造」をテーマにかかげ、次の第4ステージにつなげるための期間としていきたいです。
19回目にあたる2029年は横浜開港170周年にもあたり、一つの大会ではなくシリーズ総仕上げの最終戦を横浜で実施することを視野に入れています。そのためにはパートナーの皆さまからの協力が不可欠なので、パートナーシップやホスピタリティを強化した運営を心がけ、横浜大会の評価をさらに高めていきたいです。
― お互いに対して、今後に向けて期待していることについて教えてください。
大久保:協賛企業様とのパートナーシップをより深めて、新たな価値を創造していきたいです。例えば、三菱電機様の技術力を活かしたアクティベーションやコンテンツなどを協働で考え、共に価値ある大会を築いていけたらと考えています。
宮木:2029年にかけて大会が掲げられているテーマ「新たな未来の創造」に向けて、社内への発信を強化しながらより強固なパートナーシップを築き、一緒に新しい価値を作っていけたらと考えています。三菱電機グループとしても、事業を通じた社会貢献を目指して、来年以降も活動していきたいです。

※掲載されている情報は、2024年7月時点のものです。
制作: Our Stories編集チーム