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2025.03.25
シリコンアイランド再興へ三菱電機のパワー半導体が貢献する
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いま再び、「シリコンアイランド」として名乗りをあげる九州。
日本の半導体産業の中心地であり、三菱電機はその先駆者として、現在もパワー半導体産業を牽引している。世界が注目する九州で、三菱電機は日本のエネルギー問題の救世主となれるのか。未来を照らすパワー半導体、その最前線に迫る。
かつて半導体の世界シェア約10%を生産し「シリコンアイランド」と呼ばれた九州が、近年再び活況を取り戻しつつある。1967年に九州で初めての半導体工場を熊本に設立した三菱電機。現在も九州地区では熊本と福岡で、家電や鉄道、電気自動車など幅広い分野で電気を効率よく変換する、パワー半導体を生産している。

三菱電機は自社の多様な製品にパワー半導体を搭載できるため、多くの知見を得ており、市場での信頼性が高いと話すのは、九州半導体・デジタルイノベーション協議会(SIIQ)の神田さん。SIIQは、九州半導体産業の産学官連携の活動を推進する母体として2002年に設立された。近年は、九州経済産業局と共同で、九州の人材育成やサプライチェーン強化を進めており、三菱電機パワーデバイス製作所も出前授業や工場見学など地域貢献活動に積極的に参加している。
生産額が16年ぶりに1兆円を超える高い水準になった九州の半導体産業。国内半導体の5割が九州で生産されるまでに成長しており、国内外を問わず多くの企業が積極的に九州での設備投資を行っている。パワーデバイス製作所の山田さんは、経済とエネルギー安全保障上の観点からも、国産のパワー半導体がますます重要になってくるという。
九州支社事業推進部の中村さんも、今後国内のパワー半導体メーカーのビジネスはさらに拡大すると予想している。三菱電機九州支社では現在、パワー半導体を搭載したエレベーターなど、暮らしに身近な製品から、工場・オフィス向け産業分野・電力・鉄道向けシステムといった社会インフラまで、幅広い分野の製品・ソリューションを提供している。経営レベルでサステナビリティに取り組む三菱電機グループは、社会課題の解決と事業の成長を両立させるトレードオンの取り組みをさらに加速させていく。
パワー半導体は、日本のエネルギー自給率向上に大きく貢献する可能性を秘めている。三菱電機はパワー半導体の未来を見据え、これからも九州での半導体産業を牽引していく。
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INTERVIEWEE
三菱電機 パワーデバイス製作所
応用技術統括山田 順治1985年入社。パワー半導体モジュールの開発・設計に従事した後、海外勤務を経て、技術マーケティングや顧客技術サポート等に携わる。現在はそれらの業務に加え、パワー半導体に関する講演や技術者の育成にも尽力中。
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INTERVIEWEE
一般社団法人 九州半導体・デジタルイノベーション協議会(SIIQ)神田 誠
1980年、三菱電機に入社。半導体の製造装置や組立・検査工程の設計等に従事した後、2020年よりSIIQに出向。産学官連携の上、九州地区の人材育成・サプライチェーンの強靭化を推進し、九州の半導体産業の発展に携わる。
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INTERVIEWEE
三菱電機 九州支社
事業推進部中村 剛士1992年入社。産業・民生用映像機器の営業に従事。2024年より三菱電機グループの総合窓口として、半導体関連企業の工場建設/増強ラッシュを迎える九州全域において、顧客課題解決に向けた提案活動を推進中。
※掲載されている情報は、2025年1月時点のものです。
制作: Our Stories編集チーム