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2025.03.05
開発歴20年以上。中国合肥工場のシステムエンジニアが語るパワー半導体の魅力と今後の展望
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世界中に多くの拠点を持つ三菱電機。幅広い事業分野においてそれぞれの役割を担う三菱電機の従業員たちは、日々どのような思いを胸に、仕事と向き合っているのか? 各地で働く従業員たちの本音を聞き出すインタビューシリーズ。
現在、中国の合肥(ごうひ)でパワー半導体の仕事に従事している商明さん。三菱電機に入社した当初は半導体事業部に配属され、日本で13年間、主に製品開発を担当。現在は本国に戻り、中国顧客向けの技術サポート、新製品のプロモーション、市場調査、さらには工場のシステム開発まで、幅広く活躍中。
三菱電機の主力製品のひとつであるパワー半導体は、その名のとおり高い電圧、大きな電流を扱うことができる半導体のことで、通常の半導体とは異なる構造を持っているのが特長だ。
主要部品であるウエハの完成には通常約2~3カ月を要し、その工程は繊細かつ複雑だという。まず原料である純度の低い珪石を精製し、極めて純度の高いシリコンのインゴットを作成。それを平らに薄くスライスし、表面に研磨加工、裏面に鏡面加工を施すことで、パワー半導体に適したウエハが生成され、次の工程に入っていく。
入念に設計を重ね、長い工程をクリアしたパワー半導体が市場に認められた時の幸福感は、何ものにも代えがたいという。

パワー半導体の開発は、社会に直接的な影響を与える事業だ。現在、世の中で求められているのは、「カーボンピークアウト・カーボンニュートラル」※などの持続可能な社会の実現に対応した技術。こうした社会的背景も、パワー半導体の急成長を後押ししている。
※国連総会(2020)で習近平国家主席が表明した気候変動対策の方針

「机に向かっているだけでは本当に必要なものは見つからない。この目で世界を見て、世界中の人々の心があたたかくなるような、そんな製品を開発していきたい。」商さんの飽くなき探求はまだまだ続く。
INTERVIEWEE
三菱電機捷敏功率半導体(合肥)有限公司
システムエンジニア商 明

2001年三菱電機に入社。日本で13年勤務した後に中国にある合肥工場でパワー半導体事業に従事。現在、パワー半導体の市場調査や新製品の開発に励んでいる。
※掲載されている情報は、2024年12月時点のものです。
制作: Our Stories編集チーム