自分の手で開発していることを実感できる喜びそれを新しい仲間にも感じていただきたい
1954年の設立から半世紀以上にわたり、冷凍空調製品の分野で国内外をリードしてきた静岡製作所。電子制御システム部の鈴木雅皓は、ここでルームエアコンの頭脳ともいうべきインバータ基板の設計開発を行っています。モノづくりへの愛情あふれる転職の動機、心血を注ぐ現在の仕事の魅力と醍醐味、そして大量に販売される製品だからこそ心がけたいという今後の目標に至るまで、心の内を語ってもらいました。
リビング・デジタルメディア事業本部
静岡製作所
電子制御システム部
鈴木 雅皓-Masahiro Suzuki-
- 2013年4月POS開発メーカー 入社
- 2013年4月~
2018年1月基板の回路設計に従事 - 2018年2月三菱電機株式会社 入社
- 2018年3月~
現在静岡製作所では前職の経験を生かしつつ、主にルームエアコンや冷蔵庫に組み込まれるインバータ基板の設計開発を担当
これからも、大好きなモノづくりを続けていくために
鈴木学生時代は電気電子工学科を専攻し、光通信回路をパソコン内にまで実装するといった最先端の研究を行っていました。もちろん、実現するのは当分先になるだろうと考えられている技術です。そのような研究が直接仕事に結びつく企業はほとんどなく、電気の知識を活かして大好きなモノづくりが行える会社を探し就職したのが前職のPOSメーカー。POSとはコンビニやスーパーなどに設置されているレジことで、そのなかに組み込む各種基板の回路設計や評価などを行っていました。転職を考えたのは、入社5年目のこと。開発全体を取りまとめるマネジメント担当になったことで、技術者としてモノづくりをしている実感が希薄になってしまったんです。その会社は働きやすくとても良い会社だったのですが、技術者としてモノづくりを続けていくため転職を決意。そこで出会ったのが三菱電機でした。
「そういう人に来てほしかった」──その一言に心を決めた
鈴木三菱電機という会社には少し堅いイメージがあったのですが、1次面接を担当された方のフレンドリーな対応で印象が一変しました。そして決め手になったのが最終面接。志望動機を尋ねられ「技術者としてモノづくりの現場で働き続けたい」と答えたところ「そういう人に来てほしかった」とおっしゃっていただき、心が決まりました。また、総合電機メーカーとしての長い歴史のなかで積み上げてきた実績や、蓄積された技術力に魅力を感じたことも理由のひとつです。入社後は現在の部署で、ルームエアコン室外機のインバータ基板設計開発を担当しています。インバータ基板はさまざまな機構の制御を行っており、エアコンの室外機においては省エネ性能にも大きく影響する装置。仕様書に沿って回路の設計やインバータ基板の開発を行い、その基板が仕様書の要件を満たしているか、また、安全性に問題ないかを評価・検証することで、製品の性能や品質に貢献することが私のミッションです。
厳しい三菱電機クオリティ。ハードルが高いからこそ面白い
鈴木仕事自体は前職から大きく変わりませんが、決定的に違うのは扱う電圧と電力のスケールです。POSは電圧も電力も扱う部品も小さいのですが、インバータはそれらすべてが桁違いに大きい。また、インバータ基板の設計においては、前職では必要のなかった安全性や法規なども考慮する必要があるのです。特に三菱電機は他社に比べても非常に厳しい品質基準を定めているため、その基準を満たす部品の選定や回路の設計を行わなければなりません。しかし、本当にモノづくりが好きな人であれば、そのハードルの高さをむしろ楽しめるはず。私も評価用の試作基板が完成したときは上手く動作するか毎回ドキドキしてしまいますが、無事に動作してくれたときの達成感は格別です。
自らの手で開発している実感はここでしか得られない醍醐味
鈴木エアコンの性能を決めるのは圧縮機とインバータ基板で占める割合が大きいです。そして、それらに用いる部品の選定や回路の設計を行うのが我々開発担当者。特に三菱電機ではその裁量の多くが開発担当者に委ねられており、「自らの手で開発している」という実感はここでしか得られない醍醐味です。とはいえ、最もやりがいを感じるのは街のお店や知人の家で自分の手がけたエアコンを目にしたときでしょうか。私の担当は室外機ですので、あまり見る機会はないのですが(笑)。
性能と品質の向上はもちろん、利益にも貢献できる技術者に
鈴木今後の目標のひとつが、高性能・高品質のエアコンを開発することはもちろん、会社の利益にも貢献できる技術者になること。そのために心がけているのがコスト意識です。例えば、私が担当した普及価格帯のエアコンは、50万台~60万台も売れる製品です。お金をかければ良いものができるのは当たり前ですが、お客様が買いやすく、売りやすい製品を実現することも、私たち技術者の使命だと考えています。三菱電機にはチャレンジをするための土壌が整っています。失敗を恐れず、私たちと果敢に挑戦してくれる仲間との出会いを楽しみにしています!
1日の過ごし方は?
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08:45
始業
受信メールをひと通りチェックしたら、評価用ユニット設置などその日に行う試験に準備に取りかかります。
-
10:00
試験
ユニット形態での基板評価を行います。基板に問題がないかを確認する評価は設計よりも費やす時間が長いほど重要なプロセスです。
-
12:00
お昼休み
午後の業務に向けてしっかりとエネルギーをチャージしたら、再びメールに目を通します。
-
13:15
試験
午前中に行ったユニット形態での基板評価の続きです。基板評価は最低でも2回実施し、とくに1回目は入念に行います。
-
15:00
チームミーティング
基本的に週1で開催。プロジェクトの進捗具合の確認や、トラブルがあればそれをメンバー全員で共有します。
-
16:00
試験データのまとめ
その日に試験したデータ結果をまとめて、それに関するレポートを作成します。
-
17:00
終業
早めに仕事を切り上げ、フレックス退社することもあります。
-
18:00
家族サービス
帰宅後に余裕のあるときは、家族に手料理を振る舞うことも。子供とのふれ合いも明日への活力になっています。
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08:45
始業
受信メールをひと通りチェックしたら、評価用ユニット設置などその日に行う試験に準備に取りかかります。
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10:00
試験
ユニット形態での基板評価を行います。基板に問題がないかを確認する評価は設計よりも費やす時間が長いほど重要なプロセスです。
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12:00
お昼休み
午後の業務に向けてしっかりとエネルギーをチャージしたら、再びメールに目を通します。
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13:15
試験
午前中に行ったユニット形態での基板評価の続きです。基板評価は最低でも2回実施し、とくに1回目は入念に行います。
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チームミーティング
基本的に週1で開催。プロジェクトの進捗具合の確認や、トラブルがあればそれをメンバー全員で共有します。
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16:00
試験データのまとめ
その日に試験したデータ結果をまとめて、それに関するレポートを作成します。
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17:00
終業
早めに仕事を切り上げ、フレックス退社することもあります。
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18:00
家族サービス
帰宅後に余裕のあるときは、家族に手料理を振る舞うことも。子供とのふれ合いも明日への活力になっています。
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休日の過ごし方
3歳になる息子は家でじっとしていることができないほど活発。そんな息子が思い切り遊べるよう、休日は家族で近所の公園やショッピングモールのキッズコーナーでリフレッシュしています。ひとりの時間を満喫したい夜は、ゆっくりと映画を楽しむことが多いですね。
わたしたちの三菱電機オノマトペ
多くの裁量を与えてもらえる当社の開発は、まさにチャレンジの連続。意欲あふれる技術者たちに囲まれながら、毎日のびのびと仕事に取り組んでいます。大好きなモノづくりの世界で、これからも更なる高みを目指します。
※記事、所属・役職及び写真は取材当時のものです。