製作所
電子通信システム
製作所
安心・安全を支える
インフラ分野で社会に貢献
概要
幅広いインフラ分野で社会に貢献
電子通信システム製作所は、1953年に設立された「無線機製作所」を前身とし、1965年に「通信機製作所」そして2023年に「電子通信システム製作所」として、新たに発足している。
「電子情報通信の三菱」をリードする製作所として、電波・光・通信等に関連する最先端の高度な技術を保有し、新たな事業や製品を創出し続けており、衛星通信・宇宙観測・監視システム・電子コンポーネント等の幅広い分野で社会に貢献している。
高度な技術により社会のニーズに応え続ける
電子通信システム製作所では、これまで多くの歴史的・国際的なプロジェクトを担ってきた。独自の衛星管制ソフトウエアを搭載し「準天頂衛星」「気象衛星ひまわり」等の人工衛星の追尾管制を行う地上管制局、超精密な駆動制御技術によりµm単位で主鏡の歪みを補正する大型望遠鏡、幅広い周波数帯やレーザー光を用いた気象観測システム、航空機の位置を高精度に測位する航空管制システム、最先端の追尾・送信技術により災害時でもリアルタイムな通信を可能にする衛星通信システム等において、長年培ってきた先進技術により、高性能を実現している。
昔も今もこれからも、『安心』『安全』『グローバル』をキーワードに、既存の事業領域に留まることなく、高度な技術を結集したシステム・製品を社会に提供し、更なる飛躍・発展を続けていく。
業務内容
電子戦システム、警戒管制レーダー、衛星通信地球局設備、衛星追跡管制設備、宇宙天文観測設備、気象レーダー、空港気象ドップラーレーダー、航空管制関連システム、密着イメージセンサー等
所在地
電子通信システム製作所
〒661-8661
兵庫県尼崎市塚口本町八丁目1番1号
CLOSE-UP PRODUCTS
日本で初めて海外向けに日本製防衛装備品を輸出
警戒管制レーダー"FPS-3ME"
2014年に防衛装備移転三原則が制定され一定の条件の下で防衛装備品の輸出が解禁されて以降、三菱電機が日本で初めて海外政府向けに日本の装備品を輸出する契約を2020年に実現。FPS-3MEは、三菱電機が航空自衛隊向けに開発・製造してきた、航空機等の位置・速度の把握や管制を行うためのレーダーであるJ/FPS-3の経験を活かし、海外諸国のニーズにあわせて新たに開発した防空レーダーである。三菱電機は私たちの培ったレーダー技術を必要として頂ける諸外国に対しても、我が国の安全保障に繋がる地域の平和と国際協力の推進のために、更なる海外展開を通じて安心・安全な社会に貢献していく。
映像を衛星に直接送信し、全国へ一斉配信
ヘリコプター衛星通信システム「ヘリサット」
ヘリコプター衛星通信システムは、高速回転するブレード(羽)の間隙を縫って空撮映像を直接、衛星に送信することができる。高速通信でリアルタイム映像を全国へ瞬時に配信することが可能となり、災害時や緊急時の迅速な情報収集・伝達を支えている。
関連リンク:衛星通信システム
海表面の流速から津波成分を抽出し、早期の津波検知を支援
津波対策支援用海洋レーダー
津波対策支援用海洋レーダーは、海洋の流速を測定する従来の海洋レーダーを津波監視用に改良したもの。
津波到来の視認性向上のため、測定した流速から潮汐や風浪等の通常の流速成分を差し引くことによる津波成分抽出に取り組んでいる。
津波対策支援海洋レーダーはHF帯の電波を用いるため、地平線から更に遠くの領域まで観測できる特徴を持つ。そのため早期に津波を観測し、沿岸地域の防災・減災へ貢献することが期待されている。
関連リンク:宇宙システム
口径30メートルの超大型望遠鏡で世界の天文学をリードする
TMT(Thirty Meter Telescope)
TMT(Thirty Meter Telescope)計画は、国際協力により標高4,200mのハワイ島マウナケア山に建設される、30m口径の次世代大型光学赤外線望遠鏡。高い観測性能により、宇宙や生命の起源、宇宙構造を究明することが期待されている。電子通信システム製作所は、2,000トンを超える望遠鏡本体構造やそれを精密に駆動する制御系、主鏡交換ロボットを担当し、開発・詳細設計に取り組んでいる。
真上から日本を見守り、測位制度を大幅に改善
準天頂衛星地上局
準天頂衛星システム(みちびき)はナビゲーションに代表される測位サービス及び災害時の安否確認サービス等を提供する衛星測位システムで、日本版GPSと呼ばれることもある。電子通信システム製作所はその地上設備を担当し、サービスに必要な電波を送受信するアンテナや衛星の安定・効率的な運用を行う衛星管制ソフトウエアの製造を行っており、より高精度な位置情報ビジネスの発展に貢献している。
関連リンク:準天頂衛星地上設備
複写機・金融端末等、画像入力装置の読取り系キーデバイス
密着イメージセンサー(CIS)
密着イメージセンサー(CIS:Contact Image Sensor)は、CMOSラインセンサー・光源・信号処理回路を内蔵し、世界最速クラスの読取速度※とデジタル出力により使いやすさを実現した読取デバイスである。複写機やATM、近年では産業用各種検査装置に採用される等、IoTやIndustry4.0の流れに不可欠な最先端の技術として幅広く利用されている。
- ※
- 2023年11月時点 当社調べ
関連リンク:密着イメージセンサー
TOPICS
環境への取組
現在、環境への取組の一つとして、緑地面積の確保と断熱効果による省エネルギーをめざす屋上緑化に取り組んでいます。電子通信システム製作所は、1997年にISO14001を取得し、持続可能な発展のために、環境の保全と向上に努めています。
所内イベント
電子通信システム製作所では社員相互の交流を目的に、コム・フェスティバル(通称コムフェス)と呼ばれるスポーツの祭典を開催しています。当日は多くの社員や家族が参加し、白熱した戦いが繰り広げられ、大変盛り上がる高齢技術です。この他にもリアル脱出ゲームやソフトボール大会、キノコ栽培教室など多種多様なイベントを開催しています。
最寄の名所・
観光スポットなど
電子通信システム製作所の工場周辺ではたくさんの桜の木々が植えてあります。春になるとその桜があたり一面に咲き、お花見スポットになります。桜は春だけでなく、夏は深緑、秋には紅葉と、四季折々で見る人々を楽しませてくれます。
受賞歴
各々の技術・研究分野等の発展に大きく貢献したとして、最近では、京都大学と共同開発し1984年に完成した世界初のアクティブ・フェーズドアレイ⽅式による大型大気レーダー「MUレーダー」や、国立天文台と共同開発し1982年に納入した「野辺山45m電波望遠鏡」がIEEEマイルストーン※に認定されました。この他にも世界トップクラスの技術力を背景に多数の表彰受賞実績があります。※ IEEEマイルストーン:電気・電子・情報・通信分野において、開発から25年以上経過し、地域社会や産業の発展に多大な貢献をした歴史的偉業を認定する制度。
教育プログラム
電子通信システム製作所では、各種専門知識研修、階層別研修、語学研修等の多様な研修プログラムが整備されています。また、電子通信システム製作所では独自に技術研修プログラムを構築し、年間100講座近い研修が開講されています。加えて、若手技術者の育成にも力を入れており、育成プログラムの作成やフォローアップ体制を充実化させています。